私学探検隊

大学教授と取り組む実験と探究型プロジェクト!

未来の科学者育成プロジェクト
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「魚の色素は色ごとにあるのかと思いましたが、実験を通して青には黄色が入っていることを知り、すごく驚きました!プロジェクトが終わってみて、自分の身を守るためなどに色を変える魚は色素胞と関係あるのか、色素胞の色は変化するのかなど、さらに気になりました」
中3Sさん
スポンジケーキを作るには、混ぜ方や回数を変えるだけで見た目や味わいが大きく変化しました。これまでの実験で得られた最適な条件を組み合わせた最終実験では、これまでで一番目標に近いケーキを作ることができました! 中3

2021年度の研究テーマ

A.野菜やきのこを用いたチーズ作製法の確立
B.運動時に好ましいスポーツドリンク・フードを探そう
C.シュー皮の最適調製条件に迫る
D.ブロックを用いた数学的活動を通して問題解決に挑戦してみよう
E.酵母を発見してパン作りにチャレンジしよう

哲学教育、国際教育、キャリア教育の3つを軸に、「本当の教養を身に付けた国際人を育成」を目標とする東洋大学京北。
中高大連携の取り組みとして行われているのが「未来の科学者育成プロジェクト」です。中学3年生の希望者を対象に理科や調理、数学など実験を通して「科学」と向き合うことを目的とした探究型のプログラムです。
例年5つのテーマに分かれて、それぞれに東洋大学の教授が付き、生徒たちは半年かけて課題解決に取り組みます。これまで食環境科学部の教授による「植物酵素でチーズは作れるか?」や「スポーツのパフォーマンスを高めよう」、生命科学部の教授による「魚の体色に関する研究」など、多岐に渡るテーマが取り上げられました。

生徒から湧き出る疑問や関心を伸ばす

活動主体はもちろん生徒。
「年度初めにオリエンテーションを受け、希望者は志望動機を書いた書類の提出や面接などの選考を経て、参加することになります。東洋大学京北には、学習や部活動以外でも生徒が自分から参加したり挑戦したりできる機会が多くありますが、それまで控えめだった生徒もこれを機に応募することもあります。放課後などの時間を使って行う長期的プロジェクトですが、みんな意欲的に取り組んでいます」
と、生徒たちのサポートをしてきた赤石裕美恵先生。夏休み明けから本格的な活動が始まり、グループごとに実験を中心とした研究や結果をもとにした議論を重ね、年度末に中学生全員の前で発表を行います。その約半年のプロジェクトでの生徒たちの成長は目覚ましいと話します。
「授業では行わない実験や、大学の先生に直接質問したりできる機会を喜んでいるのが伝わってきます。哲学教育を大事にする本校なので、普段から『自分で考えてみよう』という機会も多く、生徒たちも互いに自分の意見を出したり、相手の言葉を傾聴したりできています。参加することで生徒の新たな興味が広がるのも感じます」

理数にも強い東洋大学京北!高校でさらにレベルアップ

今年で3年目を迎えるこのプロジェクト。以前参加した生徒たちが高校生になってサポーターとして加わってくれることも増え、さらに生徒間での学び合いも高まっています。
このプロジェクト経験メンバーが高校からのKSST(京北スーパーサイエンスチーム)にも加わり、理科・数学・情報分野の知的好奇心をさらに広げる活動へとシフトしていく予定です。
2015年に新校舎、共学化、そして東洋大学の附属校となり、年を追うごとに躍進していく東洋大京北中学校。生徒たちの可能性が次々と芽を出して伸びていく毎日です。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東洋大学京北中学校
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