私学探検隊

自然の中で学びながら協働の精神を培う林間学校

「体験を」の一心で実現
感染症に配慮した林間学校

1682年創立という伝統校でありながら、自由な校風と時代を先取りした教育を特長とする駒込中学校では、仏教の教えを基にした「人間教育」を行っています。中1の林間学校や高1の比叡山研修など、学年ごとに宿泊研修を展開し、教室では経験できない体験から自分を知り、他者を気遣う心を養っています。
入学後、初めての宿泊行事となる林間学校では、長野県菅平高原の豊かな自然の中でクラスメイトと助け合いながら物事を進め、協働の精神の基盤を築いていきます。毎年生徒たちは、地元農家さん協力の下、少人数グループで農作業のお手伝いを行う農村体験、火熾しから始める飯盒炊さん・カレーづくりなど、同校が大切にする「食」への感謝を体験の中で学んでいました。しかし、例年通りが難しい今年度は、感染症対策に配慮した内容に変更。パラリンピック競技体験、火熾し・ティピーづくり、ネイチャークラフト、ネイチャートレイルと、宿泊先やその周辺で完結できる内容で実施しました。
内容を大きく変更してまで実施した背景には、今の1年生は小学校の時から行事に制限があり、中学入学後も校外授業が中止に。今回こそ体験をして欲しいという学校の思いがありました。
「林間学校を中止にすると、1年生は来年度まで校外学習の機会がありません。経験に基づく学びを必要とする多感な時期に、2年の空白期間があるのは生徒にとってマイナスです」と、中学1年学年主任の黒木隆輝先生。その思いは保護者にも伝わり、ひとりの欠席者も出ることなくPCR検査の後、林間学校へ出発。2泊3日の活動で生徒たちは多くの思い出をつくり、団結力を高めました。
「話したことのない子と会話をしたり、他者と接していく方法を学んだり、林間学校で多くを学べたと思います。2学期は運動会や文化祭もあるので、さらにチームワークを高め取り組んで欲しいですね」と、黒木先生は笑顔で話してくれました。

火熾しとティピーづくりに分かれて活動。どちらも仲間とのチームワークが成功のカギに。

火熾しとティピーづくりに分かれて活動。どちらも仲間とのチームワークが成功のカギに。

初めてがたくさん!
林間学校の思い出
思い出に残っていることは?

S.T.さん ティピー作りです。女子は周囲を覆う笹集めをしたんですが、ひとり入れるくらいの大きさなのに、「こんなにたくさんの笹が必要なの!?」というくらい大量の笹が必要で。鎌やハサミを使い笹を刈り、なんとか完成させました。だから、食後に「ティピーを壊すよ」と先生が言った時はびっくりと同時に残念でした。
Y.K.さん ネイチャークラフトでドリームキャッチャーを作ったことです。糸を幾重にも巻き付けるほど骨組みの穴が小さくなり大変でしたが、納得いくものができました。火熾しの時は、舞切り式の火熾し器のコツをつかんだら、思ったより簡単に火がつきましたが、腕は筋肉痛になりました(笑)。
K.I.君 アリを追い払おうとして地面を踏み鳴らすと余計に寄ってくる、笹は食べられるなど、ネイチャートレイルではガイドさんからいろいろ教わりました。実際に笹を食べてみたら、朝食に出たレタスの味とそっくり。山道では、脚がやたらと長い虫がいたり、友達が渡してきたカナブンが糞をしたり何度も驚かされました。

どんな面で成長できた?

Y.K.さん 私は人見知りが激しく、男子には自分から話しかけることができませんでした。火熾しで男子と話せたことは成長かなと思っています。
K.I.君 学校では面白いとまじめを両立していましたが、林間学校で面白いが7割くらいまで上がってしまい……。自分的には、1歩下がったという感じです(苦笑)。

学校の魅力を教えてください

S.T.さん 先生の教え方がうまくわかりやすいので、勉強がちょっと楽しくなります。生徒は元気な子も多く、休み時間はワイワイにぎやかです。
Y.K.さん クラブの先輩たちがやさしく、よく話しかけてくれるので、クラブ活動でもすぐになじめると思います。
K.I.君 説明会に来た時、直感的に「ここだ!」と思い受験しました。いじめ対策もしっかりしているし、何よりいい友達がたくさんできます。今、実際に学校生活を送っていますが、「やっぱりこの学校が正解だった」と実感しています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

駒込中学校
[学校HP]https://www.komagome.ed.jp/
〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25 Tel.03-3828-4141
最寄駅/
メトロ南北線「本駒込駅」徒歩5分。メトロ千代田線「千駄木駅」・都営三田線「白山駅」徒歩7分。JRなど「池袋駅」から都営バス「駒込千駄木町」。

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