2コース制の導入で「自問自答による探究教育」を 強化。次世代に必要とされる人材育成を目指す
探究教育をさまざまな場で実践。新しい発想力を養う
二松学舎大学附属柏中学校では、2022年度より、「グローバル探究コース」「総合探究コース」の2コース制を採用。二松柏が掲げる「人間力の向上」「学力の向上」をより高めるため、同校が創立以来行ってきた「探究教育」に一層力を入れていきます。
副校長の島田達彦先生は、「20世紀型教育では、みんなが同じことを同じようにできることが重要でした。しかし、これからの21世紀型教育では、同じ答えではなく、どれだけ新しい独自の発想を持てるかが重要になってきます。2コース制の目的は、本校が教育の基本に据えてきた“自問自答による探究教育”を一層強化し、新しい時代に必要となる力を養うことにあります」
探究教育の実践の場として、さまざまなカリキュラムが用意されていますが、特に中学3年間で充実しているのが、多彩な校外学習です。自分で課題を見つけて事前学習をし、現地で学んだことをまとめて、発表する。この一連の活動を教科横断型のテーマで繰り返し行いながら、新しいものの見方を習得していきます。これらは思考力、判断力、表現力といった主体的な学びの育成にもつながり、大学進学においても強力な武器となるはずです。
また、真の国際人を目指す「グローバル探究コース」では、4つのカリキュラムを実施。SDGsなどをテーマとした「プレゼンテーション・プログラム」、JICAなどグローバルで活動する団体や施設を訪問したり、外部の講師を招いた「スペシャル・ラーニング・プログラム」、秋と冬に行う英語の集中講座「スペシャル・イングリッシュ・プログラム」、国内・海外で生の英語に触れる「スタディ・アブロード・プログラム」があります。
「中3ともなると、自問自答の成果であるプレゼンテーション力も目を見張るほど成長し、自分の考えを人に伝えるスキルがしっかりと定着します。論語による人間教育を徹底することで心理的安全性が確保されており、生徒同士が安心して議論できる環境も整っています。そういったさまざまな二松柏での学びの成果が、自分の将来進みたい道へと確実につながっていくはずです」
大河ドラマや2024年の新一万円札の顔として注目の渋沢栄一。著書「論語と算盤」が有名ですが、実は渋沢は二松学舎の第三代舎長でもありました。二松学舎創立以来、引き継がれてきた「論語教育」は、二松柏の教育の基礎です。生徒は週2回、モーニング・レッスンの時間を利用して論語を学び、その精神を実生活や友人、家族との人間関係に生かしています。高校で使用するオリジナルの論語テキストは、卒業生たちの人生の指針になっているそうです。
・小テストなどで理解度を的確にフォローし、学力を伸ばす
・基礎から発展まで授業の進度と深度を深める
・6年間で難関大学受験の力を養う
・365ノートとスケジュール帳の提出で学習習慣の定着
・担任・副担任・教科担当の情報共有で学習サポート
・中学3年全員が海外修学旅行。希望者はオーストラリア研修、セブ島語学研修も
・高度な学習内容に「グローバルな学び」をプラス
・6年間で最難関大学受験の力を養う
・主体的に学ぶ姿勢で、課題発見から解決までを自問自答
・異文化や多様な価値観を認めるグローバルリーダーに
・国際人を養成する4つの「NISHO GLOBAL PROJECTS」
・中学2~3年時に海外語学研修に1度は参加
伝統的に取り組んできた「探究教育」をさらに進化させ、次世代につなげる3つのプログラムを用意。自らの学びを深めていきます。
日々の学習をしっかり定着させるため、国数英の3教科を中心とする毎朝25分の「モーニング・レッスン」で小テストを実施。宿題のほかに、ノート1ページ分を勉強して提出する「365ノート」と、学習計画や生活リズムを記録する「スケジュール帳」は、毎日提出することで学習習慣をしっかり身につけます。また、3大新聞コラム読み比べた感想の提出で、「自問自答力」をより強化。放課後は、自習スペースでスタディサプリのアプリ動画で学んだり、専属スタッフにわからないところを質問したりできます。
自問自答を深める機会として、校外に積極的に出かけ、さまざまなアクティブラーニングをする多彩な「◯◯の教室」が充実。いつもと違う環境で体験学習をすることで、新たな視点でものごとを考えたり、生徒同士の対話を深めたりすることができます。それぞれの教室では、テーマとなる課題設定、下調べ、現地での学習体験、体験後に学びをまとめてプレゼンテーションするところまでを一連の作業として行います。この経験を何度も繰り返すことで、課題発見、考察、まとめて発表する力が、自然と身につきます。
「二松柏キャリアデザインプログラム」では、大学進学や就きたい職業をイメージできるように、キャリアガイダンスや外部講師を招いた講演・ワークショップなどを開催。自問自答しながら探究を深めることで、将来、大学で具体的に何を学ぶかが見えてきます。二松柏が重視する主体性や探究心は、新しくなった大学入試でも選考の重要なポイントです。
中1…沼の教室、田んぼの教室、都市の教室、雪の教室(スキー研修)
中2…都市の教室、古都の教室(奈良・京都研修旅行)
中3…都市の教室、世界の教室(シンガポール・マレーシア修学旅行)、探究論文 自問自答
中3では中学3年間の集大成の卒業論文として、「探究 自問自答」に取り組みます。自分の好きなテーマを選び、「問い→仮設→調査→結論→発表」までを1年かけて完成させます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
二松学舎大学附属柏中学校
[学校HP]https://www.nishogakusha-kashiwa.ed.jp/
〒277-0902 千葉県柏市大井2590 Tel.04-7191-3180
最寄駅/
スクールバス:JR常磐線など・東武アーバンパークライン「柏駅」、東武線「新柏駅」、JR常磐線 成田線など「我孫子駅」から15分、「北総ルート」50分ほか。「柏駅」から東武バス「大井」徒歩15分。