企業からのミッションに挑戦! 多様な価値観のなかで生きる力を育む
生徒のアイデアを大手企業へプレゼン
AI化、グローバル化が急速に進むなか、学生のうちから主体的に社会と関わる姿勢が求められています。昭和学院秀英中学校では、変化する社会で生きる力を育むため、中学3年生の総合学習での取り組みとして企業からの課題に取り組む「コーポレートアクセス」を導入。企業活動について学びながら、働くことや自分たちの未来について考えていきます。国語科の中山美恵子先生と佐々木雅章先生に、プログラムの概要とねらいについてお話を伺いました。
「今年は、参画企業6企業のうち、どの企業の課題に取り組みたいかを自分で考え、エントリーシートを提出してもらいクラス混同のグループを決めました。前半でグループごとにその企業について調べて発表を行い、夏休み明けから各企業のミッションを考えていきます」(中山先生)
企業からのミッションは、「社会を豊かにする新サービスを提案せよ!」「『生きる』を面白くする新たなビジネスを提案せよ!」といったもので、生徒たちはまずその課題の言葉の定義について話し合いを行い、アイデアを出していきます。教員はファシリテーターとして話し合いの道筋を示すことはあってもそれ以上の助言はせず、進めていくのは生徒たち。チーム内のさまざまな意見をどうまとめていくか、また、アイデアをどのように発表すると効果的かを実践のなかで学んでいきます。
全国大会でのレベルの高さに刺激を受ける
「はじめはなかなか個人の意見がまとまりませんが、グループワークを重ねることで徐々に建設的な話し合いができるようになり、チームとしての意見を導き出せるようになります。またほかのグループの発表を聞くことで新たな視点に気づき、自分たちのアイデアやプレゼン手法に取り入れていくこともあります」(佐々木先生)
10月には中間発表として、オンライン上で各企業にプレゼンテーションを行い、企業からフィードバックを受けます。指摘をもとにさらにブラッシュアップをして、12月に再度プレゼンテーションを実施。評価の高かったチームは全国大会に出場します。2020年、秀英中学校からは3チーム選出され、オンラインで全国の参加校と戦いました。
「普段校内で学んでいる生徒たちにとって、他校チームの生徒とのオンラインでの交流や、企業の審査員の方からのコメントは大変良い刺激になったようです。世の中の正解はひとつではなく、さまざまな考え方があります。こういったプログラムでビジネスの現場を実際に体験することはとても良い経験になると思います」(佐々木先生)
「企業からのフィードバックでは、生徒たちにとって意外な点が評価されることも。これまでとは違う社会の判断基準を知ることで、多様な価値観に気づけるようになってほしいと思っています。グループワークにおいても、『この子は自分には思いつかないアイデアを出してくれる』『この子は意外とプレゼンが得意』など仲間の長所に気づき、目標に向かってお互いに協力できるようになってもらえたら」(中山先生)
生徒たちは想像力を発揮し、試行錯誤を重ねながら、社会を生き抜く力を獲得していきます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
昭和学院秀英中学校
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