伝統と人間力を高める教育に さらに新たな取り組みで新時代のリーダーを育成
創立当時から受け継ぐ時代の求めに応じたリーダーの育成
成城中学校は1885年に「文武講習館」として創立。2022年で137年になる伝統ある男子進学校です。
当初の校名にあるように、文武両道の教育方針が今日まで受け継がれ、校章「三光星」が象徴する「知・仁・勇」を備えた男子の育成を目標としています。
コロナ禍により2020年春にはオンライン授業を実施しましたが、同校は教員と生徒のリアルなやりとりで学ぶ対面授業にこそ教育の本質があると再確認しました。今年度はいつでもオンライン授業にできる環境を整えつつも、対面授業を続けています。並行してICTの整備をすすめ、生徒1人ひとりにタブレットが用意されています。
中高完全一貫化により、高校の学習の中学での先取りがよりスムーズにできるようになりました。その1つに中学1年時の独自授業「数学統計」があります。小学校での「プログラミング教育」と高校の科目「情報Ⅱ」をつなぐものとして設定されています。基礎的なタイピングの練習から始まり、アルゴリズムやデータ処理の考え方も含めたプログラミングの学習も行います。これからのビッグデータ時代に対応する能力の育成を行います。
同校では「特進コース」などのレベル別のコース分けは行っておらず、進路希望に合わせたコースが敷かれています。これは、「男子の実力は教科の学力だけでは測りきれない」ということと、建学の精神「文武両道」を、みな等しく実践してほしいという願いからです。90年以上続く「臨海学校」では、高2の補助員がリーダーシップを発揮して中1の面倒をみる場面があり、高2生は中1生にとっての良きロールモデルとなり、中1生はその姿に憧れます。このような縦の関係はクラブや学校全体の行事において効果を発揮します。勉強だけではなく、行事・クラブも大事にして、文武両道で人間力を育んでいる同校です。
「エンパワーメント・プログラム」
コロナ禍により、海外に行く研修の実施が難しい中、2013年より実施しているグローバル教育「エンパワーメント・プログラム」は今年度も行うことができました。
夏期休業中に、例年はカリフォルニア大学の学生を同校に招いていましたが、今年度は日本の大学や大学院で学ぶ留学生を招きました。生徒5名に学生1名のチームを編成し、5日間、1日6時間の校内研修を行いました。
このプログラムでは議論・企画・発表すべてを英語で行い、様々なテーマについて話し合います。こうした議論を積み重ねていき、世界の中でこれから自分はどう生きていくかを考えさせることで、自己実現を促すためのキャリア教育の場となっています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
成城中学校
[学校HP]https://www.seijogakko.ed.jp/
〒162-8670 東京都新宿区原町3-87 Tel.03-3341-6141
最寄駅/
都営大江戸線「牛込柳町駅」徒歩1分。