私学探検隊

学校推薦型・総合型選抜では、教員が生徒をマンツーマンでサポートし、東大への進学者も

生徒ひとりに担当教員がマンツーマンでつくキャリアサポーター制度

生徒ひとりに担当教員がマンツーマンでつくキャリアサポーター制度

これまでもこれからも生きていく上で必要となる土台「認知型学力」と、これからの不確かな時代を生き抜き人生を豊かなものにする上で不可欠な「非認知型智力」の両輪を育てるという教育方針の中村中学校。
その教育は大学進学率にもデータとして現れています。国公立、早慶上理、GMARCH、日東駒専以上の大学進学率は年々上昇傾向。特に2022年卒業生からは、同校初の東大現役合格者(学校推薦選抜)を輩出するなど、大きな成果を生んでいます。
「学校推薦型選抜・総合型選抜による現役進学率は年々上昇傾向にあり、2022年は72・9%と7割を超えました。中でも学校推薦型選抜では86・9%という高い合格率になっています。今回、学校推薦選抜で東大合格者が出たことは、本人にとってよかったのはもちろん、後輩である在校生に大きな刺激を与えています」と江藤健教頭先生は語ります。
同校が学校推薦型・総合型選抜で現役合格者を増やしている理由のひとつが、手厚いマンツーマン指導を行う「キャリアサポーター制度」にあります。
「キャリアサポーター制度は旧AO入試時代から10年ほど続けているものです。生徒ひとりに担任以外の教員がひとりつき、エントリーシートの書き方、小論文の添削、面接の練習など、細かく丁寧に伴走。今年、東大に進学した生徒の場合、論文のテーマ選定からサポーター教員と細かく相談し、10回ほど添削を繰り返しました。彼女は国際コースの生徒で、同級生は全員コロナ禍の中、海外に留学。そういう特別な経験を生かして、本人にしか書けない論文を完成させることができました」
また、同校が「表現力」に注力していることも、進学率アップに大きく影響しているとも言います。
「本校では、グループで議論したり、個人やクラス単位で意見を発表したり、自分の考えを文字にする機会がとにかく多いんです。そのように普段から自分の意見を表現することに慣れているのは、大きな強みになっていますね」
それが、主体性や表現力を重視する今の大学入試では結果につながりやすくなっているようです。
また、将来を見据えたキャリア教育は中1からスタート。
「中1・2では自分自身を深く理解することからスタートし、学年が進むにつれ視野を広げていきます。最終的に社会と自らのキャリアを関連づけて考えられるようになります」
自己理解、他者理解を深めて、世の中の仕組みと自分のキャリアを結びつけて考える。それができるようになるからこそ、自分の将来のキャリア像に沿った大学進学を目指せるようになるのです。

東京大学文科三類進学
親身に相談に乗ってもらうことで合格を手に

高1の1月から高2の12月までアメリカに留学していたという石川さん。そのため、学校推薦型選抜で東大を受験すると最終的に決めたのは、高2の終わりでした。そこから学校のキャリアサポーター制度を利用し、高3の6月から本格的に推薦対策をスタート。論文のテーマから書き方まで、担当教員とこまかく相談しながら完成させて提出し、無事、合格することができました。
「小さい頃から母にたくさん読み聞かせをしてもらったことで、自分からいろいろなことを学ぶ意欲を持つようになりました。受験では、キャリアサポーターの先生を中心にいつも相談に乗っていただき、わたしの進路についてとことん一緒に考えてくれたのが、とても心強かったです」(石川さん)

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

中村中学校
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