伝統の自問自答でつけた力を、8000字の卒業論文で発揮
開校以来培ってきた探究教育で学びの深化へと生徒を導く
夏目漱石や平塚雷鳥をはじめとする舎友、そして日本資本主義の父といわれる渋沢栄一が第三代舎長を務めるなど、多くの著名人の学びの基礎をつくり見守ってきた二松学舎。その附属校である二松学舎大学附属柏中学校は人間力と学力の向上を教育の柱としており、創立から引き継がれている論語教育を展開しています。また同校では、開校時から探究教育にも注力。今年度からはさらなる深化を目指し、「グローバル探究コース」と「総合探究コース」の2コース制を展開しています。
もちろん探究を支える骨太なプログラムも充実。そのひとつである「自問自答プログラム」は、段階的に視野を広げながら考えを深めるプログラムで、中学3年時には学びの集大成として卒業論文を作成。生徒が自分の好きなテーマについて問いを立て、仮説、調査、結論、発表を行うとともに、8000字程度の論文にもチャレンジします。
昨年度は政治家の桜田義孝氏に自分でアポイントメントをとって取材し、新型コロナウイルス対策について5万字もの論文を仕上げた生徒をはじめ、日本と海外の建築素材の違い、持続可能な農業についてなど、多種多様なテーマが集まりました。
今年の文化祭では、論文のプレゼンテーションも実施予定とのこと。ぜひ学校へ足を運び、はつらつとした生徒たちの様子や同校ならではの学びを実感してください。
ただ今、論文作成中! 中学3年生にインタビュー
問いを立てて、自分で答えを見つけていく自問自答の本質をより徹底したいと、例年よりも2か月ほどはやく論文に取り組んでいる今年の中学3年生。6月の中間発表を終えたばかりの3人に、論文そして学校についてうかがいました。
――論文のテーマは?
森本君 ネット依存についての報道を見て、なぜ人は依存するのか疑問を持ち、「依存症」をテーマにしました。
池田さん 「便利にスマホを使うには」というテーマに取り組んでいます。日常的に使われているスマホについてもっと知りたいと思ったことと、今後どうスマホと向かい合っていくべきか考えたくて選びました。
西谷さん 人間にはたくさんの感情があるけど、その感情がなくなったらどうなるのか、さらに自分ができるようになったら嬉しいと思い「人の感情を読み取ることは可能なのか」をテーマに決めました。
――今までの学びがどう役立っている?
森本君 中学2年時の「古都の教室(修学旅行にあわせ事前学習と研修成果発表を行う)」のおかげで、卒論全体の流れを掴むことができました。
池田さん 授業で先生も生徒もパワーポイントを使っているので、論文のスライド作成も問題なくできています。
西谷さん 授業でも自分の意見をアウトプットする機会が多いので、この力を論文でも発揮したいです。
――工夫や意識をしていることは?
森本君 約1年という長期間の取り組みなので、自分のペースを崩さないよう意識をしています。また、インターネットで調べるときは、正しい情報か確認してから利用しています。
池田さん 行き詰まったらリフレッシュ。メリハリをつけて取り組んでいます。
西谷さん 先輩方の発表から論文への強い自信を感じたので、私も見習いたいと思っています。
――学校の魅力は?
森本君 先生は質問にすぐ答えてくれます。補習も充実しているので、学びを深めることができるほか、長期休暇には講習もあり気持ちが緩むことなく新学期を迎えられます。
池田さん 放課後の自習スペースや広くてきれいな食堂、さらに大学の図書館も利用できます。
西谷さん 生徒同士の仲が良く、授業中の意見交換もみんな活発に発言しています。部活動や行事を通じて、先輩や後輩とも親しくなれます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
二松学舎大学附属柏中学校
[学校HP]https://www.nishogakusha-kashiwa.ed.jp/
〒277-0902 千葉県柏市大井2590 Tel.04-7191-3180
最寄駅/
スクールバス:JR常磐線など・東武アーバンパークライン「柏駅」、東武線「新柏駅」、JR常磐線 成田線など「我孫子駅」から15分、「北総ルート」「新鎌ヶ谷ルート」50分ほか。