インターナショナルスクールと校舎をシェアする、 グローバルで多様な中高一貫校が港区芝に誕生。想像を超える学校生活が待っている
港区芝にある学校法人東京女子学園は、創立120周年を機に時代に相応した新たな共学校を2023年4月に開校します。その名も「芝国際中学校」です。校名の「国際」には、多様な生徒が集まるグローバルな環境で物事を考え、行動指針としている「挑戦力・行動力・突破力」を磨いて、社会に貢献する真のバイリンガルに育ってほしい、という願いが込められています。新校舎の完成は2022年11月を予定していますが、この夏休みにも海外で暮らす家族が複数来校するなど注目が高まっています。その理由を、国際生・帰国生の教育に精通し、自ら海外で説明会を行う同校開校準備室室長の小野正人先生に伺いました。
グローバルかつ多様な環境で、世界標準の教育を展開
テクノロジーの進歩などにより社会は急速に変化しています。それに伴い教育も大きな転換期を迎えています。これからの社会ではグローバル教育やSTEAM教育により身につく視点や考え方が必要とされており、芝国際はこれらの教育を両立し、習得した知識を社会に活かせる真のバイリンガルを育てる学校として誕生します。
*STEAM教育=Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)
その象徴となるのが、探究・協働・創造の場をテーマに構築された12階建ての新校舎です。同校の特色である世界標準の学びを実践するために、最適な施設、最新の設備を備えています。また、地域や企業と協働できる1階のガーデンスペースには学外の人も利用できるカフェを併設。7階から10階には日本唯一のサイエンスインターナショナルスクール(ローラス)が入居するなど、随所に「社会に開かれた学校」というメッセージが織り込まれています。
「インターナショナルスクールとの連携は、『グローバル』を言葉で伝えてもリアリティを持たせることが難しく、グローバル教育を実践するには学校そのものをグローバルな環境にすべきではないか、と考えたことが発端です。(ローラスは)2022年9月に中等部の1期生が入学し、最終的に約1000名規模の学校になる予定です。
本校も『本科Ⅱ類』『本科Ⅰ類』『国際生』の3コース制とし、多様な入試により日本国内にとどまらず世界中から生徒を募って、いわば『小さな地球』のようなグローバルで多様な環境を創り出したいと考えています。」
STEAM教育は、科学とロボット教育の第一人者である北原達正先生や、AIバイリンガル教育を先導する石角友愛先生ら各方面の専門家がかかわり、世界標準の授業を展開します。
「北原先生は、学んだことが日常にどのように生かされているか、という視点で授業を行うほか、中学生と一緒に人工衛星を打ち上げるプロジェクトを立ち上げてくださいます」
データを分析し、その分析をもとに未来を予測する、今注目のデータサイエンス教育も、文系・理系を問わず行います。
「生徒の未来に必要な学びがあれば、学校という枠にとらわれず、柔軟に社会と連携してかなえることができる、それが芝国際の大きな特色です。生徒と教員、保護者、そして同校にかかわってくださる学外の方が一つになって、子どもたちの未来に役立つ学校を創っていきたいと考えています」
問題解決力を磨く機会があふれている
日々の授業も、従来の日本型とは異なります。ハーバード大学の『白熱教室』で知られる対話形式のメソッドを組み込み、単なる知識の習得にとどまらず、その知識をいかに活用し、どう行動するか、というところまで考えます。
「最初にゴール(学ぶ目的)を設定し、思考するための知識をインプットするのですが、丁寧かつ幅広く学ぶという点では日本式の講義が有効です。授業前に理解度をチェックし、放課後にフォローをする本校の仕組みを活用して知識の定着を図ります。その上で、教員が問いを投げかけ、実際に起きた事例などを通して、学んだ知識を生かしながら考えを深めて、一つの解決策を導き出していきます。
アイデアを出す際には、友だちの意見を絶対に否定しない、というルールを設けています。ルールを守ることにより友だちとの間に信頼関係が生まれ、自己肯定感が高まります。生徒間でシンクロし合い、多様な価値観を認め合える関係が生まれると、クラスの雰囲気が非常に良くなります。
そうした効果に加え、考える習慣が身につきます。また、中学では問題発見・解決のためのデザイン思考を通じて考える手法を学ぶので、文化祭や体育祭、あるいは中学校の修学旅行の企画、運営なども生徒に任せたいと考えています。こちらが用意した枠にとどまらず、部活動なども希望があればどんどんアイデアを出して、自分たちの力で実現してくれたら嬉しいです。
例えば、1つの校舎を2つの学校でシェアする環境ですから、『(ローラスの生徒と)一緒に活動できる場としてゴルフ部を創りたい』という案が出てくるかもしれません。活動場所がないのでハードルは上がりますが、そこであきらめずに、どうすれば部活動として成り立つかを自分たちで考え、行動し、問題を解決してほしいと思っています」
問題解決力が試されるタスマニア語学研修
机上の学習だけでなく、体験から学ぶことを大切にしている同校では、自然が豊かで治安のいいオーストラリアのタスマニア州と提携し、英語力の向上はもとより、問題解決力を試す場として「タスマニア語学研修」(希望制)を実施します。時期は中3の夏休み(3週間)と、高1から高2にかけて(3ヵ月間)です。
「アニメや漫画など、日本文化が好きな同世代の現地学生がバディとなり、その学生の家庭にホームステイしながら、同じ学校に通い同じ授業を受けます。生徒は1家庭1人。同じ学校に3人までと考えています。最初は言葉が通じない苦労を味わうと思いますが、自分の力で解決しながら生活することにより成長できます。
帰国後は、参加者全員が英検を受けます。3週間の研修後に英検2級(大学共通テストレベル)を、3ヶ月間の研修後に英検準1級(大学個別試験レベル)を取得できれば、大学入試におけるアドバンテージとなり、国内の難関大学だけでなく、海外の大学を目指すことも可能になります。このタスマニア語学研修は英語力を問いません。特待生(3コース共通)には留学費用を全額支給しますので、自分の未来を拓くために大いに活用してほしいです」
芝国際は、グローバルな環境や先進的な教育が魅力の学校です。しかし、それだけが先行しているわけではありません。子どもたちの成長に合わせてさまざまな仕掛けが施されており、着実に知識を蓄え、考える力を伸ばしながら、自分の未来をじっくり考えさせてくれる学校だと感じました。まずは一度、学校説明会に足を運んで、同校の教育に触れてみてください。
本科II類コース
STEAMの最先端を体験し、理系・医学部も視野に入れながらのグローバルな教育を通じて、世界と社会に通用する人を育てます。
本科I類コース
基礎的な力を身につけSTEAMの最先端を体験し、グローバルな教育を通じて、世界と社会に通用する人を育てます。
国際生コース
ADVANCEDクラス 真のバイリンガルを育てるために、世界標準のカリキュラムを採用。学年により異なりますが、授業の2/3以上を英語で学び、同時に日本語の教育も重視します。インターナショナルスクール移転の強みを活かし、グローバルな学びを実現します。
COREクラス 海外生活やグローバル体験を活かし、世界で活躍できる英語力を育てます。学年により異なりますが、授業の1/3以上を英語で学びます。国際生クラスという環境があるから、安心・安全な空間で自分の個性を大切にした学びと体験ができます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
芝国際中学校
[学校HP]https://www.shiba-kokusai.ed.jp
〒108-0014 東京都港区芝4-1-30 Tel.03-5427-0666
最寄駅/
都営浅草線 三田線「三田駅」徒歩2分。JR「田町駅」徒歩5分。都営大江戸線「赤羽橋駅」徒歩10分。