6年間を通して総合的な人間力を育てる 卒業生と在校生が語る「R-プログラム」の魅力
生徒たちが社会に出たときに必要とされる思考力・表現力を育成する取り組みとして、立正大付属立正中学校が10年前から実践している「R-プログラム」。新聞記事などのコラムを要約し、意見文を書いた上で発表する「コラムリーディング&スピーチ」を、毎朝のホームルームで繰り返し取り組むなど、読解力や表現力が、自然と身につくよう仕組み化されているオリジナルの教育プログラムです。
今回は、入試広報部部長・幸智子先生、卒業生の鈴木涼馬さん(上智大学経済学部4年生)、松下真菜さん(横浜市立大学国際教養学部4年生)、高校1年生の吉田心実さん、榎すず音さん、山下さゆりさんに、「R-プログラム」についてお話しいただきました。
卒業生が感じる成長のポイント
入学後、「R-プログラム」を始めたばかりのころは事実を羅列してまとめるだけだったと話すのは卒業生の鈴木さん。ですが「記事の本質を読み解き、自分の経験の中でどう解釈するか、相手にわかりやすく伝える、という力は鍛えられました。結果として、大勢の前で発表する力を身に付けることができたばかりでなく、自分を表現していくことに対しての苦手意識がなくなりました」(鈴木さん)
一方「分からないことに対して調べてみる、という姿勢を身に付けることができた」と話すのは松下さん。何事にも好奇心をもって調べてみて考える姿勢を身に付けることができたそうです。
「「R-プログラム」の特徴は、自分では調べないであろうトピックがあることです。興味の無いことに対して自分自身とどう向き合うか、視野を広げてくれるのも魅力の一つです」と幸先生は話します。
卒業後も生かされる2つの力
「R-プログラム」で身に付けた力は、大学受験や、大学での学びにも生かされているそうです。
公募型推薦入試で入学したという鈴木さんは「公募型推薦入試では自己推薦文を作成する必要があります。「R-プログラム」で身に付けた自己表現の力を発揮して、自分の考えや学部で学びたいことをしっかりとまとめることができました」と話します。
松下さんは「小論文作成で生かすことができました。小論文は自分の興味関心が無い課題が出てくることもあります。「R-プログラム」で日頃取り組んでいたので、そういった課題が出されたとしても、短時間で文章を読み、自分の考えをまとめるということができました」と話します。
現在鈴木さんは地域経済学について勉強をされており、金融機関への就職を目指しているそうです。松下さんは国際法について勉強をされており、将来は海外大学への進学を考えているそうです。「R-プログラム」で身に付けた、何事にも好奇心をもって調べる、考えるという姿勢が、今でも生かされているようでした。
「R-プログラム」は、アウトプットする力を身に付けることができる以外にも、学びつづける姿勢を身に付けることができる、ということも魅力の一つだと改めて感じました。
在校生が感じる成長のポイント
続いて在校生の3人に「R-プログラム」の感想を伺いました。成長したと感じるポイントは「文章を書く力」と声をそろえる3人。自分の意見を文章としてアウトプットする力を徐々に身に付けることができたそうです。「R-プログラム」の魅力について榎さんは「自分が知らない内容やテーマが出題されるので、自分が知らない世界を知ることができること」と話します。幸先生がおっしゃっている魅力を、生徒も感じているようでした。
在校生の3人は、「R-プログラム」で身に付けた力を卒業後も生かせると手ごたえを感じています。「大学受験では小論文対策として、社会人になったときは会議などの自分の考えを発表する場面で生かせると思います」と吉田さんは話します。
在校生×生徒が感じる学校の魅力
最後に学校の魅力について、卒業生、在校生それぞれに伺いました。
「行事がたくさんあることも魅力です。アクティブに活動できるばかりでなく、自分がやりたいことに対して肯定的に見守ってくれる先生がたくさんいます。」(鈴木さん)
一方で「のびのびと学校生活を送ることができるところ」と答えるのは在校生の山下さん。先生方の手厚いフォローがあるからこそ、のびのびと過ごすことができるようです。
これから受験を迎える受験生へのメッセージとして「周りと比較をして勉強が不安になると思いますが、焦らないことが大切です」と話すのは松下さん。「立正という学校は個性を伸ばしてくれるアットホームな学校です。不安を抱えずに是非一度来てみてください」(松下さん)
「R-プログラム」の魅力ばかりでなく、6年間を通して総合的な人間力も育ててくれる学校の魅力を、今回の取材で改めて感じました。学校のアットホームな雰囲気や、先生方の手厚さを感じに、ぜひ一度学校に足を運んでみてはいかがでしょうか。
R-プログラムの取り組み内容
コラムリーディング・スピーチ・ディスカッション・ディベート
朝のSHRやLHRの時間を活用して取り組み、要約力や文章力、発信力などを養います。
新聞の社説やコラムの切り抜きを5分で読み、5分で自分の意見を200字以内にまとめる
朝のSHRやLHRで、書いた文章をクラスの前で発表(1・3分間)。聞き手はフィードバック
LHRの時間にクラス内で社会的・時事的なテーマについてディスカッションやディベートを実施
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
立正大学付属立正中学校
[学校HP]https://www.rissho-hs.ac.jp/
〒143-8557 東京都大田区西馬込1-5-1 Tel.03-6303-7683
最寄駅/
都営浅草線「西馬込駅」徒歩5分。JR・東急池上線・都営浅草線「五反田駅」、JR「川崎駅」からバス「立正大学付属立正中高前」徒歩2分ほか。スクールバス:JRなど「大崎駅」から20分。