私学探検隊

2023年度から校名変更・共学化、2コース制に 国際社会で活躍できる「世界市民力」を育む

ゼミ方式の授業を取り入れ主体的に探究する本科クラス

目黒星美学園中学高等学校は、来年度から男女共学化を実施。校名も「サレジアン国際学園世田谷中学高等学校」となり、生まれ変わります。同校は、「本科クラス」と「インターナショナルクラス」の2コース制となり、それぞれのコースで未来に羽ばたける「世界市民力」を育みます。世界市民力は、「考え続ける力」、「言語活用力」、「コミュニケーション力」、「数学・科学リテラシー」、そしてカトリック・ミッションスクールとしての「心の教育」の5つを柱として、育成されます。また、同校ではPBL型授業を全学年の全教科で実施。PBLとはProblem Based Learningの略で、問題解決型の学習法です。自ら問題を発見し、解決する能動的な学習によって論理的思考や考え続ける力を養います。
本科クラスでは、PBL型授業とゼミを軸とし、熱く探究する生徒を育てます。ゼミでは「自然科学」「人文社会科学」「数理情報プログラミング」の3つの学問領域で9講座開講され、自分でテーマを決めて研究に取り組みます。1年次ではプレゼミとして知的好奇心を刺激しながら研究の手法を学び、2・3年次にテーマを決めてリサーチを進め、論文やプレゼンテーションの形で発表。4・5年次では学会に所属し、外部のコンテストで発表を行います。「研究の場は校内に限らず、大学など外部の研究会に高校生から所属することも想定しています」と本科指導部長の市橋朋之先生は話します。また、英語の授業を中学生から週8時間設け、外国人教員の授業が週3時間あることも本科クラスの特徴です。

多様な価値観の中で国際感覚を磨くインターナショナルクラス

アドバンストでは数学・理科・社会も英語で授業を行う

アドバンストでは数学・理科・社会も英語で授業を行う

インターナショナルクラスでは、「グローバルに活躍できる生徒の育成」を目指し、英語による発信力や表現力を育てます。英語の授業が中学生で週10時間行われることも特徴で、「スタンダード」と「アドバンスト」の2グループに分かれ、それぞれの英語力に合わせた授業を行います。アドバンストは帰国生など高い英語力のある生徒で構成され、英語はもちろん、数学、理科、社会も外国人教員によるオールイングリッシュの授業を行います。一方、スタンダードは英語の学習歴に関係なく、高い英語学習意欲のある生徒で構成。数学・理科・社会の授業は日本語で行われます。ホームルームと主要5教科以外の授業は両グループ混合となります。「日本語の苦手な帰国生がスタンダードの生徒から学ぶこともでき、学び合える環境です。また、外国人教員もさまざまな国籍やバックグラウンドを持ち、多様な価値観の中で国際感覚を身につけることができます」とインターナショナル指導部長の上田かおり先生。さらに、インターナショナルクラス独自の「サレジアン・アカデミック・プログラム(SAP)」も用意されており、週2時間外国人教員主導でプレゼンテーション、ディスカッション、ディベートなどを実践。英語で思考し、世界に発信する力を養います。
同校の母体であるカトリック修道会「サレジアン・シスターズ」(本部・イタリア)は世界97か国にネットワークを持っており、さまざまな国の兄弟校の生徒たちとの交流が可能です。オーストラリアにある兄弟校のサレジアン・カレッジとは交換留学を行っています。「コロナ禍以前に実施してきたカナダでの短期留学やターム留学の再開と、今後は長期留学の実施を目指していきます」(上田先生)。男女共学化と学校改革により、今後同校がどのような学校に発展していくのか、今から楽しみです。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

サレジアン国際学園世田谷中学校
[学校HP]http://www.meguroseibi.ed.jp/
〒157-0074 東京都世田谷区大蔵2-8-1 Tel.03-3416-1150
最寄駅/
小田急小田原線「祖師ヶ谷大蔵駅」徒歩20分。東急田園都市線 大井町線「二子玉川駅」からバス「星美学園」ほか。スクールバス:「二子玉川駅」からあり。

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