私学探検隊

海の生き物に触れて、自然を体感した千葉校外学習

干潟観察で見つけた貝を手に笑顔の生徒

干潟観察で見つけた貝を手に笑顔の生徒

自然体験で生徒の感性を育むネイチャーイン教育
橘学苑中学校では、総合学習の一環として「ネイチャーイン教育」を導入しています。このプログラムでは校内にある学苑農場「アグリラボ」で農作業を行ったり、長野県にある「アグリネイチャーいいじま」に合宿して田植えや稲刈りを体験するなど、自然に触れる活動を軸に生徒の感性を伸ばしてきました。しかし、現在はコロナ禍で合宿が難しいことから、昨年度と今年度は中学生全学年で日帰りの校外学習を実施。昨年は江ノ島で海における自然を観察しましたが、今年はさらに足を延ばして千葉県木更津市の金田みたて海岸・潮干狩り場に行きました。7月に行われた千葉での校外学習の様子について、中1担任の北川真司先生(理科)にお話を伺いました。

海洋生物研究専門の先生の講義も聴き、学びを深める
「生徒たちは普段は主に田んぼや畑での農作業を通し、自然の営みや生物のつながりなどを体感しています。しかし、自然界のつながりをマクロな視点でみると、山から海までつながっている。そこで、干潟という地形での自然観察を通して、海洋生物に触れることはもちろん、潮の満ち引きなど海のダイナミズムにも目を向けてほしいというのがこの校外学習の狙いです」と北川先生。水と生物や人間生活との関わり、さらには都市開発と自然保護に対する考え方などを学ぶ機会とし、木更津市観光協会の教育プログラムを活用して学びを深めました。
午前中は潮干狩りからスタート。収穫したアサリは家に持ち帰りました。夢中になってアサリを探し、多い人では1キロほど収穫した生徒もいたとか。その後、干潟で生物の観察を行いました。生徒たちはエビ、小魚、マテ貝、カニなどさまざまな生物を捕まえて観察し、普段の学校生活とは違った学びを体験できました。「干潟は時間帯により海になったり、陸になったりする曖昧さの象徴ともいえる場所です。その特性があるからこそ生きられる生物がいるということを実際に見て触って、実感できたようです」と北川先生は話します。午後からは、海洋生態生物研究家の東邦大学・風呂田利夫名誉教授の講義を聴き、干潟に住むさまざまな生き物についてより一層理解を深めることができました。
千葉校外学習では久しぶりに中学の3学年が揃って活動しました。縦割りの班で上の学年は下の学年の面倒を見たり、下の学年は上の学年から教わることもあるなど、異学年交流の機会にもなっていたようです。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

橘学苑中学校
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