中高生と医大生、最前線の医師や研究者をつなぐ桐朋生&OBネットワーク、医学の輪
生徒一人ひとりの好奇心を大事に、より一層深い学びへと誘う桐朋。高い専門性を持った先生方、“みや林”を中心としたみどり豊かな環境、充実した設備で、生徒たちは6年間を過ごします。自ら考え、動き、学びを実らせる自律的な学習者を育てるため、学びを深める新たなカリキュラムも導入し始めました。
多様な進路サポートプログラムを通し、生徒たちは、大学で何を学び、将来どのような生き方をしたいのかを考えていきます。そのため桐朋生の進路は、理系・文系、国公立・私立と幅広く、多様そのものです。卒業した現役大学生や、様々な現場でトップリーダーとして活躍するOBから話を聞く機会も多くあり、より具体的に自分の生き方を見つめるきっかけになっています。
在校生、医学部生、医療OBの“桐朋医学の輪”
在学生と医学部に進んだ学生、そして医学の道で活躍しているOBを結んだ「桐朋医会」も、将来を肌身で感じる機会の一つ。2013年に医療の道に進んだOBの交流の場として始まり、現在では約350人も名簿に名を連ねるほどになりました。現役医学部生たちが中心となり、毎年、医学部志望の在校生向けに懇談会を開催しています。学校側の担当である高校教務主任の上原隼先生は言います。
「桐朋の生徒たちは卒業しても部活後輩の指導で学校にやってきたり、文化祭に連れだってやってきたりと母校愛があり、卒業生の絆も強いです。こうした取り組みも自主的に企画をして喜んで在校生に機会を与えてくれるので、生徒も意欲を持って参加します」
コロナ禍ではオンライン開催となり、桐朋女子中高からも希望する生徒が参加しています。
医学を学ぶ意味や動機、自らの姿勢を問う機会に
懇談会では、標準的な医学部のカリキュラムの説明に加え、一般教養も学ぶことの大切さなども現役医大生の実感として伝えられました。実際に患者と接しながら医療について学ぶ臨床実習の話まで詳しく説明してくれました。
開業医以外にも、医学研究に取り組む研究医、厚生労働省などで行政の面から医療に関わる職種など、医学部卒業後の多様な進路の話も出ました。
「生徒にとって学校の外の世界を知るいい機会。臨床医しか知らなかった子が研究医という選択肢を知ったり、“なぜ”医者になるのか改めて自問したり、視野が一気に広がるようです。やはり数年前に卒業した先輩という身近な存在から聞くことで実感も強く、効果が大きいですね」(上原先生)
勉強をする目的についても改めて話があり、学校での授業を受ける姿勢やその後納得いくまで考えるなど自分なりの工夫を加えて理解を深める話までありました。医学部生からは「何よりも自分で考えて決めることが大切。自分と向き合い、どう取り組むかじっくりと考えて決断し、実行していってほしい」と、まさに桐朋の“自律的な学習者”を感じさせる一言。
卒業生の言葉や思いは、より一層生徒たちを成長させる機会。こうした懇談会の後には学ぶ意欲も一気に高まり、主体的に自分の進路へと歩み出していきます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
桐朋中学校
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