オリジナリティ豊かなキャリア教育

「高校生になっていざ何がやりたいかと自問するのでは遅い。中学時代に本人の興味にかかわらずさまざまな経験を通して、柔軟なアタマとココロで将来へとつながる目標を見つけてほしい」——長年、高校生と接してきた先生たちの熱い思いから、4年前の中学開校の際、中学生向けキャリア教育がスタートしました。
「高1の3学期に控えている文理の進路選択から逆算し、中1生から『働くこと』とは何かなど、職業理解のための視点を芽生えさせ、学習や将来設計に前向きに取り組んでもらうことが狙いです」そう話すのは、入試広報部の宇田川知己先生です。
中2生は講談社の社内見学で、普段は立ち入ることのできない仕事の現場に潜入し、会社と仕事を深く知るきっかけとなります。中3生は講談社が理系女子応援サービスとして展開する新規事業「Rikejo」とのコラボレーションによる課題に取り組みます。アイディアを出し合ってプランを練り、プレゼンテーション、フィードバックを受けるまでがミッション。中学生の職業体験とあなどることなかれ、優秀な企画なら採用される本格的な取り組みです。
さらにこれを踏まえ、『働くこと』と題する卒論を書き上げます。単なる小論文ではなく、課題を見つけて背景や問題提起、仮説、インタビュー、実証、考察など、理系大学の卒論のように論理的な構成です。
「卒論のテーマは『家を継ぐために』『CM制作とコミュニケーションの関係』『人の心を動かすには』『起業と就職はどちらが得か？』『命を救う仕事』など、43名の個性が光ります。教員1名が3名前後の生徒を手厚く指導し、何十回も教室やPC室、職員室を往復した生徒もいましたね」
また卒論と並行して取り組む「大学百科」については、「中学生のキャリア教育を進路選択や大学選びに結びつける集大成のプロジェクト。大学評論家・山内太地氏を迎えたプレゼンでは、頼もしい発信力で3年間の成長を見せました。“将来この仕事に就くために、これを学べるこの大学に行きたい”と具体的にビジョンを描けるようになってきました」
中学時代は“見えない学力”を最大限に育て、いかに間口を広げられるかが勝負だと話す宇田川先生。このようにやりたいことを見つけるチャンスに恵まれた環境のなかで、すでに行きたい大学の学部学科まで決めた生徒も。一貫したキャリア教育の成果が着実に表れ始めています。

8年分の授業数を6年間に凝縮

もちろん“見える学力”も習熟度別授業でしっかりと鍛え上げていきます。中学3年間は先取り学習は行わず、テストと復習で徹底的に基礎固めするのが成立学園流。それでも、授業数は6年間で8年分に匹敵し、プラス2年間分は長期休暇中の濃い講習が決め手となります。夏休み中も、勉強と部活の両立をしながら“見える学力”を磨いていきます。

Rikejo改善プロジェクトでは、グループでブレストを楽しみながら正解のない課題に取り組みました

Rikejo事業部長をはじめ審査員からは、発表内容やプレゼン技術の優秀チームが表彰されました

講談社の座学で本を制作する要点を学んだ経験を活かし、表紙デザインにも凝った「大学百科」

●INFORMATION●
■オープンスクール＆給食試食会　※要予約
8月31日（土）10：00～12：30
■学校説明会
9月14日（土）10：00～12：00
10月19日（土）10：00～12：00
■授業見学＆給食試食会　※要予約
10月4日（金）10：00～12：00
■成立祭（文化祭）
※個別相談会あり
9月28日（土）10：00～15：00
9月29日（日）10：00～15：00
■鷲宮祭（体育祭）
6月8日（土） 9：00～16：00
※11月以降の予定の詳細はHPをご覧ください

成立学園中学校
［学校HP］http://www.seiritsu.ac.jp/
〒114-0001 東京都北区東十条6-9-13
☎ 03-3902-5494
最寄駅／ＪＲ京浜東北線 埼京線 湘南新宿ライン「赤羽駅」・ＪＲ京浜東北線「東十条駅」徒歩８分。メトロ南北線・埼玉高速鉄道線「赤羽岩淵駅」徒歩14分。