私学探検隊

世界の同世代との討論が、自分を知り、磨いていく機会に

国際シンポジウムに参加 世界レベルの高さに触れる

シンポジウムでは各国の生徒の前で英語を使って発表。ここで出会った生徒たちと、いつの日か国際社会で再会するかもしれません

鷗友学園では昨年度から高校生が、韓国・ハナ高校で行われる国際シンポジウムに参加しています。このシンポジウムはハナ高校を始め、アジア各国やヨーロッパの7か国、13校の高校が集まって行われるもの。日本からは4校が参加し、女子校は鷗友学園のみでした。中国からは北京大学附属高校、シンガポールからはラッフルズ高校など、参加するのはそれぞれの国のトップクラスの高校ばかり。シンポジウムで行われるプレゼンテーションも非常にレベルの高いものです。
このときは「環境に配慮した成長」をテーマに、気候変動、エネルギー危機、環境技術の3つの分科会に分かれてプレゼンテーションと議論を重ねていきました。英語力も重要ですが、自分たちの意見をまとめ、しっかりと伝えていくことが求められます。担当した関谷哲雄先生によると「各国の学生の遠慮のない質問に、生徒たちもかなり苦労していました。けれどもそれも重要な経験の一つだと思っています」とのことでした。昨年度は6名が参加したこのシンポジウム。今年度は9名が参加予定になっています。またハナ高校とは、昨年度から交換留学も始まりました。

なりたい自分になる そのための大学選び

日本、韓国以外にも中国やシンガポール、スイスなどから集まった生徒たち。どの高校もその国を代表するトップクラスばかりです

このようなレベルの高いプログラムに参加するための素地を、いかにして身につけていくのでしょうか。総合学習を担当している木戸英輝先生にお話を伺いました。「鷗友学園では中学1年の総合学習で自分を取り巻く環境について、2年で福祉について、3年で職業と平和について考えていきます。単に調べて文章にまとめるだけで終わらず、生徒同士でディスカッションを行ったり、自治体や企業に提案することを想定し、自分たちで立案した施策のプレゼンを行ったりします」。このような土台を中学校で身につけるからこそ、高校で世界の同世代と活発な意見交換ができるようになるのでしょう。
「そうした経験が、進路選びにも活かされている」と木戸先生。「世界が広がると、自分が将来何をやりたいのかが徐々に見えてきます。現在の得意な教科から大学の学部を決めて、それに沿って将来を決める道もありますが、なりたい未来を決めた上で、それに必要な大学での勉強を考えるという道もあります。そうするとすべての学習に前向きになれますから」。実際に、今年度東京大学の理科一類に合格した生徒は、受験の翌日に「試験がすごく楽しかった」と先生に話したのだとか。ここにも鷗友学園が実践している教育の成果が見て取れます。
非常に高いレベルの国際教育、そして好調な進学実績。その背景には、教科以外の教育にもしっかりと取り組んできた6年間の積み重ねがあるのでしょう。

鷗友学園女子中学高等学校
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