私学探検隊

うれし涙と悔し涙がまじり合う伝統のスポーツ大会

4つの力で輝き、翔(は)ばたく女性を育成

スピード感のあるボールを投げる生徒もいて、試合は迫力満点!

前身は1886(明治19)年設立の共立女子職業学校。女性が職業に就き、自立することを目的とした学校でした。設立から120年余り経た現在、「誠実・勤勉・友愛」の校訓のもと、「関わる力(人間関係力)」「動く力(計画行動力)」「考える力(情報活用力)」「解く力(問題解決力)」という「4つの力」を養い、時代を超えて“輝き、翔ばたく女性”の育成をめざしています。
そんな共立生は、明るく元気で素直、さらに、たくましさと同時に品格も併せもっています。

共立生らしさが出る伝統のスポーツ大会

生徒たちの姿が垣間見えるのが行事です。その一つ「スポーツ大会」が5月28日に開催されました。このスポーツ大会、第1回は1948(昭和23)年の球技大会が原点という歴史あるものです。現在、中1は「ドッジボール」、中2と中3は、2つのボールを使う「ダブルドッジボール」で、クラス対抗で競います。

一致団結して応援。グラウンドには拍手と歓声が響き渡っていた

試合前、クラス全員で円陣を組み、「勝つぞー、おーっ!」と気合を入れている様子があちこちで見られました。試合は各クラス3チーム、3ゲームで戦います。試合に出場する生徒たちは、お互いに声をかけ合いながらボールを投げたり、避けたりと激しく動きます。2つのボールが縦横無尽に飛び交うコートを見守るクラスメイトたちの応援も熱い! ナイスプレイが見られると、そのたびに大歓声。1ゲーム4分間もあっという間です。そして、勝ったクラスは手を取り合い、飛び跳ねて喜び合い、うれし涙を流します。一方、負けたクラスには悔し涙を流す生徒も。勝っても負けても涙を流す、真っ直ぐで一生懸命な姿が見られました。

準備や練習に時間を費やしたからこその達成感

優勝したみなさん。ある生徒さんは「心の中に風が吹いています」と、うれしい気持ちを表現してくれた

「生徒たちは、この日のために4月から朝やお昼休みを使い、練習や作戦会議を重ねてきました。作戦会議では、どのようなチーム編成にするか、また、お互いのフォローの仕方などを話し合ったりするのです」(生活指導部主任の内田由紀代先生)
実際、3年生の優勝したクラスの生徒にインタビューをしてみたところ、「よく休み時間に作戦会議を開いていました。この優勝は、練習の成果と私たちクラスの団結力の結果なのです!」とのこと。
「本校の生徒は何事にも一生懸命。だからこそ、やり遂げた時の達成感も大きいのです」(校長の渡辺眞人先生)

共立女子中学校
[学校HP]http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/
〒101-8433 東京都千代田区一ツ橋2-2-1
☎ 03-3237-2744
最寄駅/メトロ半蔵門線・都営新宿線 三田線「神保町駅」徒歩3分。メトロ東西線「竹橋駅」徒歩5分。メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」徒歩12分。JRなど「御茶ノ水駅」「水道橋駅」徒歩15分。