私学探検隊

企画運営はすべて生徒によるもの 体育祭は、忘れられない経験に

失敗も、いい経験。そこから多くを学ぶ生徒たち

湘南学園の中学生、高校生には「三大イベント」があります。それは文化祭と合唱コンクール、そして今回ご紹介する体育祭です。中学校と高校の合同で行われるこの体育祭。山田明彦校長によると、「中学1年生から高校2年生までが縦割りで5チームに分かれて競い合います。同級生やクラブの先輩・後輩とはまた違う縦のつながりが生まれます」とのこと。そして特徴的なのが、企画・運営のすべてを生徒自身が行っている点です。「4月半ばから体育祭の準備が本格的に始まります。中心となるのは実行委員会。毎年5月半ばに行われるので、彼らは連休中も登校して準備を行うんです」と生徒会指導主任の矢後正子先生。大会のテーマ設定はもちろん、当日の進行から競技種目など、すべてを生徒が行います。「たとえば各競技を滞りなく進行するために、生徒は『招集マニュアル』を作成します。当日は私たち教員も生徒の指示で行動することもあるんですよ」。もちろん準備の途中で失敗やトラブルもあるそうですが、生徒同士が協力し合って乗り越えます。失敗も、生徒たちにはいい経験となっているのでしょう。


完全燃焼するからこそ、受験勉強に向かうことができる

「一人ひとりが主役になれるイベントです(萩原くん)」「優勝以外にもさまざまな賞があり、多くのチームが何かの賞を受賞します(柳瀬さん)」

体育祭実行委員長の柳瀬遥奈さんにもお話を伺いました。「今回のテーマは“インパクト”。生徒の思い出に残る体育祭を目指しました」。また総務委員会に所属している萩原壱晋くんは「生徒が主役でもあり、脇役も演じるのがこの体育祭」と語ってくれました。実はこの体育祭、高校3年生は参加しません。2年次にイベントの中心となって完全燃焼した後、生徒は受験勉強へと向かうのです。達成感があるからこそ、次の目標に邁進できるのでしょう。
創立80周年を迎える湘南学園。記念館であるカフェテリアの建設も着々と進んでいます。来年度には、今まで以上に充実した学園生活を送ることのできる学校として、生まれ変わっているに違いありません。

パンフレットから招集マニュアル、競技種目やルールまで生徒の手作り。ちなみに各チームが競い合って作るパネル(写真上)は、年々立体化している。


湘南学園中学校
[学校HP]http://www.shogak.ac.jp/highschool/
〒251-8505 神奈川県藤沢市鵠沼松が岡3-4-27
☎ 0466-23-6611
最寄駅/江ノ島電鉄線「鵠沼駅」・小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」徒歩8分。