私学探検隊

「大学での学び」を体験できる学術研究入門 しかもスマホでも受講可能に

青学の推薦枠も拡充し進路の幅がますます広がる

数年前から青山学院大学への推薦枠が拡充している横須賀学院。2014年度大学入試ではその枠が大幅に広がり、大短を合わせて25~30名程度になる予定です。その詳細は6月下旬には確定するとのことで、今とても注目されています。また、この推薦を受けられるのは、2016年度大学入試より中学からの入学者のみとすることも発表されました。中学校からの在籍者は80名前後なので、基準を満たす成績を収めていれば3分の1の生徒が推薦で青山学院へ入学することになります。
同時に横須賀学院では大学進学に向けてさまざまな取り組みを行っています。その内容について中学校副校長の鎗田謙一先生にお話を伺いました。「本校では高校1年生の希望者を対象に、学術研究入門という講座を開講しています。これは、高校までとは異なる大学での学習方法を学んでいくプログラムです。情報の集め方から始まり、社会科学や自然科学といった学問分野の説明、さらにディベート試合も体験します。そして高校2年になると学術研究演習というゼミナール形式の講座を開講します。こちらは大学の学部学科で行われるような研究の基礎を体験するのです。私も文学ゼミを担当していますが、黙阿弥の『三人吉三廓初買』をテキストに指導しています」と鎗田先生。こうした講座を受講することで、自分が何を学びたいのか、そして将来どんな職業に就きたいのかを見極めることができるようになり、同時に大学での学びにも順応できるようになることが期待されます。学部選びのマッチングミスも、大幅に減るのではないでしょうか。「また大学での学びをより理解してもらうよう、青山学院のキャンパスで各学部の授業を履修する高大連携授業も行っています」とのことで、青山学院大学との提携も教育に上手く活かしていると感じました。

少人数での学術研究演習は大学のゼミのよう

特別講座も行われる学習室には専属の職員が

特別講座はスマホでも受講可 時間が有効に使えるように

ほかにも模擬試験対策として中学2年生から特別講座を土曜日の午前中に行うので、週6日を学校での勉強に費やすことになります。クラブ活動などへの影響も懸念されるため、新たに取り入れられたのが、オンデマンドによる講座の配信です。「アップルのアプリ『iTunes U』を活用して、学術研究入門の講座や特別講座などを受講できるようにしました」と鎗田先生。もちろんオンデマンドで受講しても課題提出を行わなければいけないので、生徒が受講しているかどうかは確認できます。こうした取り組みは講座をきちんと受講することにつながるだけでなく、最新の機器を活用して時間を有効に使うことのトレーニングにもつながるのではないでしょうか。

iPadでは授業内容から使用したプリントまで配信されます

授業をオンデマンドで履修。時間を有効に使って学べます

横須賀学院中学校
[学校HP]http://www.yokosukagakuin.ac.jp/
〒238-8511 神奈川県横須賀市稲岡町82
☎ 046-822-3218
最寄駅/京急本線「横須賀中央駅」徒歩10分。JR横須賀線「横須賀駅」からバス5分「大滝町」徒歩5分。