私学探検隊

生徒の「主体性」を養う 体育祭・立正祭

生徒主体の行事で養う社会で求められる力

中1「棒引き合戦」。審判ももちろん実行委員が務めます。

「生徒に社会で必要となる力を身につけさせたいと考え、行事の企画・運営を生徒主体で取り組ませています」と保健体育科主任の師尾先生。立正中の体育祭や立正祭(文化祭)では、実行委員会を組織し、生徒が自分たちでを考えた企画を教員に提案する体制をとっています。先生方があえて手を引き、生徒に考えさせることで、(1)委員会内での信頼関係を構築するコミュニケーション力、(2)アイディアを出す企画力、(3)意見を整理する力、(4)考えを他人に伝えるプレゼン力、などが養われます。

体育祭を通じて身につく生徒の「リーダーシップ」

高2・3女子「立正ソーラン」。迫力満点です。

「今年は実行委員長とそれを支える4部署のリーダーたちが連携を取り合い、素晴らしい体育祭となりました」と師尾先生。その要因には、今まで積み重ねてきた実行委員としての経験があるそう。中3や高1から実行委員となり、先輩の姿を見ながら後輩との関わり方や仕事の頼み方、指示の仕方などを学びます。そして高3では、リーダーとして他部署とのヨコの連携を取りつつ、部署内では後輩との指示・確認のタテの連携が取れるようになったそうです。
「教員は生徒に“実行委員としてどう取り組むべきか”を伝えるだけ」だそうで、生徒は与えられた役割・作業をこなすだけでなく、全体視点を持って取り組むようになり、想定外のことにも対応できるようになります。

移転後最初の立正祭に向けて生徒が考える様々なアイディア

クラスの集合写真。生徒の笑顔があふれます。

「今年の立正祭は、企画を大幅に変更しようと生徒は考えています」と生徒会担当の三浦先生。そのため実行委員会では、全校生徒が何をしたいのかを把握するためのアンケートを行い、企画のアイディアを募集したとのこと。現在は11月の本番に向けて企画を練っているそうです。「検討した企画を実現させることも重要です」と三浦先生。様々な制約がある中で、自分たちの企画がどうすれば認められるのかを考えることで、相手を説得するプレゼン力が養われていきます。
また、全校生徒がより立正祭に積極的に参加してもらうためにも、実行委員会が放送部と協力して独自のCMを制作したそうです。このように新たなアイディアが出てくるのも生徒が主体的に企画・運営しているからこそ。西馬込という新たな地で、新校舎を活用しながら行われる、新たな立正祭をぜひご体感ください。

立正大学付属立正中学校
[学校HP]http://www.rissho-hs.ac.jp/
〒143-8557 東京都大田区西馬込1-5-1
☎ 03-6303-7683
最寄駅/都営浅草線「西馬込駅」西口下車徒歩5分。東急バス(反01/02)「立正大学付属立正中高前」停留所下車徒歩2分。東急バス(森02)「長遠寺前」停留所下車徒歩6分。