学んだ英語を活かしてさまざまなプログラムを体験 約2週間の海外修学旅行は中学生活の集大成
現地の生徒と一緒に学び英語を存分に活かす
専修大学松戸中学校では、今年も学校生活のメインイベントである修学旅行から3年生が無事に帰ってきました。行き先はアメリカのネブラスカ。13日間の日程でネブラスカ大学の寮に6泊した後、姉妹校生徒の家庭でホームステイを体験します。寮で生活する期間は、現地の中学生を対象としたサマースクールに参加。サメの解剖やロボット工学、ミュージカルなど多彩なプログラムから生徒各自が興味のあるものを選びます。ほかにも、中学2年のころから手紙やメールで絆を深めた姉妹校の生徒との交流や、中西部ならではの開拓者村博物館訪問などを体験。ネブラスカ州立大の学生の案内で、大学見学も行われます。
世界に興味を持つ絶好の機会 今後は留学制度もさらに充実
現地の人々と接するこうしたプログラム、会話はもちろん英語です。この修学旅行を有意義なものとするために、専修大学松戸では英会話教育を重視しているのです。たとえば週に2回ある英会話の授業では、1クラスを日本人とネイティブの教員各2名と、ネブラスカ州立大からのインターン生2名の計6名で指導。ほかにも昼食時にネイティブの先生との会話の機会を設けるなどして、英会話力を高めていきます。英語科担当の五味光先生によると「もちろん、修学旅行先で完璧に英語が話せるわけではありません。けれども、学校での経験から臆することなく、コミュニケーションを取れるようになっていると思います」とのことでした。また中学校では歌舞伎や能、狂言などの芸術鑑賞会を行っているのですが、これも修学旅行で現地の人に自国の文化を語れるようにとの思いから取り入れているそうです。「また、家族と離れて他人と生活を共にする中で、相手のことを気遣ったりマナーを守ったりできるよう、日ごろからそうした部分も指導しています」と五味先生。修学旅行は英語教育の集大成に留まらず、ある意味中学生活の集大成でもあるのだと、お話を伺って感じました。何より素晴らしいのは、集大成といっても生徒たちに「やらされている感」がまったくないことです。旅行会社が全国の中高約200校で行っている修学旅行に関するアンケートで、専修大学松戸の生徒は満足度において4.75(5点満点)という高い数値を出しました(12年度)。全国平均が3点台の前半であることを考えると、注目すべきデータです。
ちなみに今回の修学旅行ではうれしいサプライズがありました。この9月からアリゾナの大学で学ぶ予定のOBが、後輩の面倒を見たいと参加してくれたのです。「彼のような存在が『語学は大事』と言ってくれると、我々教員が言うより生徒の心に響くんですね(笑)」と五味先生。今後は高校での長期留学制度も視野に入れ、ますます海外への意識が高まるのではないでしょうか。修学旅行は中学生活の集大成であると同時に、海外へ目を向ける出発点に違いありません。
専修大学松戸中学校
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