私学探検隊

卒業生や保護者も参加。湘南学園らしい新たな取り組みとは?

卒業生が積極的に受験指導を担当

質問会で「部活と勉強の両立」等の悩みに応える先輩たち

卒業生は、合宿講習へも参加して指導するなど非常に熱心

放課後に来校して生徒の学習をサポート。事前の予習もバッチリです!

近年、東大や早慶上智など難関大学への合格実績がアップしている湘南学園。その理由の1つと言えるのが、サポーターバンクの本格導入です。これは卒業生による学習支援制度で、湘南学園独自のもの。今回は学習進学指導主任の中泉清和先生にお話を伺いました。
「以前から卒業生に『合格体験講演会』などで協力してもらっていましたが、数年前からより深く関わってもらうようになりました」と中泉先生。たとえば大学キャンパスツアーも定番のバスツアーのような内容から、各大学で学んでいる卒業生が実際に学内や研究室を案内してくれるといった内容に。また学習法指導会では、体験者だからこそ話せる貴重なアドバイスを行っています。卒業生の約半数がこのサポーターバンクに登録しているので、東大や早慶といった難関大学はもちろん、さまざまな大学の学部学科への受験に関するアドバイスを聞くことができます。「生徒にとっては、実際に受験をくぐり抜けた彼らの言葉のほうが、我々に言われるよりも響くのかもしれませんね」と中泉先生。「それに卒業生も実に熱心なんです。彼らから新たな学習支援の提案を受けることも多いんですよ」。ほかにも合宿講習への同行や質問会への参加など、後輩の指導に多くの時間を割いてくれる卒業生たち。彼らのサポートで第一志望に合格した生徒が、今度は卒業生として後輩を指導する。そんな「いい循環」が生まれつつあります。

新しいカフェテリアは卒業生の集いの場にも

カフェテリアは湘南学園の新たなランドマーク

もう一つ、最近の湘南学園のトピックと言えるのが、カフェテリアのオープンです。80周年記念館として今年11月にオープンするカフェテリア。その一番の特徴は運営を業者に委託せず、保護者の皆さんが中心となってNPO法人を立ち上げて行うということ。親の視点で子どもたちに食べさせたいメニューが並ぶだけでなく、地元藤沢市の食材を使った地産地消にこだわっている点もポイントです。中泉先生によると「実は、これまでは卒業生が学校に遊びに来ても、皆で集まれる場所がなかったんですね。来年1月には、このカフェテリアに成人式を迎えた卒業生が集まることになっています」とのことでした。
卒業生による積極的な学習支援制度も保護者の方が参加するカフェテリアも、他校ではまず聞いたことのない内容です。それが実現できるのも、学園への強い想いがあってこそだと、強く感じました。

湘南学園中学校
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☎ 0466-23-6611
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