私学探検隊

大学合格実績を伸ばし続ける八王子学園八王子の新たな挑戦

飛躍的に伸び続ける難関大学合格実績

中学生も日々の学習に前向きに取り組んでいます

来年創立86年を迎える八王子学園は、近年飛躍的に難関大学への合格実績を伸ばしています。昨年度は過去最高の難関大合格者数を達成し、数としても毎年大きな伸びを見せていますが、東京大学への現役合格者(理科I類)をはじめ、国公立大学や難関私立大学への合格者が増えるなど、質にも確実な変化が見られます。それは「塾要らずの進学校」として、生徒一人ひとりの適性や希望に沿って、きめ細かな進路指導を行った結果であり、同校の進学指導力に対する評価はさらに高まっています。
その八王子学園が3年間の教育に加えて、6年間の中高一貫教育を行うために中学校を開校させたのが2年前。今では高校生はもちろん、第1期生と第2期生の約200名の中学生が、毎日元気に通学しています。中高一貫生用のクラスである「中高特進クラス」では、中学入学と同時に6年後に向けて学習をスタートし、大学合格を目指して確かな一歩を踏み出します。中高一貫生は高校進学時に最上位クラスである「文理特進コース」の内進生クラスに進みますが、学習指導、進学指導に関して、具体的にはどのようなプログラムを用意しているのでしょうか。

確かな受験学力を育成する八王子学園特別プログラム

「中学生も高校生も、まずはつまずきを防ぎ、苦手を作らないことを重視しています。」と教頭の小山先生が話すように、同校では「Check Repeat Program」という学習プログラムを導入し、中学での先取り学習によるつまずきを防止し、学習における未消化を防いでいます。具体的には、単元ごとに予習・授業・復習・チェックテストを行い、数単元まとめてのタームテストを実施。チェックテストでは各授業の習熟度を確認し、習熟度が足りない場合には、リピート学習での再確認を徹底し、苦手を作らないようにサポートをしています。
また、生徒自身の自学自習の力を高めるために、中学専用自習室を設置し、そこでは同校の卒業生である大学生が毎日勉強をサポートしてくれています。授業の質問はもちろん、勉強方法についても、生徒たちは積極的に相談しています。
一方、高校でのより高度な受験対策に関しては、国公立対応カリキュラム、高度な習熟度授業など、本校教員によるきめ細かな進学指導に加えて、「河合塾サテライト講座」や「東大学習コーチ」など、生徒の成長につながるものは積極的に活用し、全力でサポートしています。

中学全学年完成に合わせて新たなプログラム始動!

ここまで同校の学習指導、進学指導の取り組みについて紹介してきましたが、さらなる学力向上、高3での志望校合格に向けては、生徒自身のモチベーションが非常に重要になることは言うまでもありません。
なぜ学ぶのか、なぜ大学に行くのか、なぜ働くのか、生徒一人ひとりがどんな目標を持ち、高校卒業時にどんな将来を描くのか、もちろんこれらに正解はありません。これらのことは、単に人から教えてもらうものではなく、生徒自身がさまざまな体験や出会いを通して、自ら感じ、気づき、考え、作っていくものです。
進路を選択する際、はっきり見えていなくても、さまざまな経験の中での学びが日々の学校生活、そして大学受験に向けた意欲を生み出していくのです。そのための体験の場が、新たなキャリア教育プログラム「キミが主役プロジェクト」です。来年の中学全学年完成に合わせて始動することになりました。今回はこの新たな取り組みについて、第1期生の担任を務める吉村先生にお話を伺いました。

中学生にはあえて「遠回り」させる

「高校3年間では大学受験までの時間が限られているので、生徒の希望進路を叶えるためには最短ルートを通らざるを得ませんが、中高6年一貫教育であれば、勉強以外のさまざまな体験や経験もたくさん積む時間があります。中学時代に基礎学力がしっかり身についていれば、大学受験に向けた学力は高校3年間で身につけさせられる自信があるので、中学ではあえて遠回りをさせたいと考えています。」と吉村先生が話すように、同校では、生徒たちが社会で自立するためには、自分で考える習慣をつけ、自分で問題を作り、答えを見つけ、他者に発信する力が必要となると考えています。そのためにも中高6年間の中では、遠回りをさせながら、生徒にたくさん考えるきっかけを作っているのです。

3つのテーマで自分の将来を考える

同校のキャリア教育は、高校での学習に主体的に取り組めるように (1)学ぶとは何か (2)働くとは何か (3)大学とは何かという3つのテーマに沿って進めていきます。
例えば中1での「日本文化職業体験プロジェクト」では、勉強とは別の世界の中で、学ぶ意味を考えます。具体的には中3次のオーストラリア語学研修を見据え、地元の日本文化を知るために、たたみ文化や伝統芸能に触れる体験を行います。見て、聞いて学ぶだけでなく、それを自分で考え、形にする体験をすることでさらに学びを深めるのです。中1での「学ぶとは何か」を土台にして、中2以降の「働くとは何か」や「大学とは何か」で、自分の将来を考えながら実践的な体験を進めていく流れになっています。

教材は企業からの「ミッション」企業戦略体験スタート

様々な体験を通して、自分で考える習慣をつけています

「働くとは何か」をテーマに、入門編として行うのが「校内仕事体験プロジェクト」。生徒にとって、最も身近な学校という組織の中の仕事を実際に体験します。学校という組織が教員という職種だけでは成り立たないように、会社や組織が表面に見える仕事だけでなく、さまざまな仕事で成り立っていることを知り、その責任の重みや仕事における達成感を生徒に体験させるのが狙いです。
そして、中2から中3にかけて実施するのが、このテーマの応用編でもあり、キミが主役プロジェクトのメインプログラムである「企業戦略体験プロジェクト」。新たな商品の開発など、実在の企業から出されたミッションに対して、グループで調査・企画立案・プレゼンテーションを行い、企業に対して新たなアイデアを提案するプログラムになっています。
「このプログラムでは、これまで無かった商品の開発や、社会の課題となっている事柄について解決方法を考えるなど、学校の勉強だけでは得られない貴重な体験ができます。ここでも単に知識を得るだけではなく、自ら考え、グループで一つの企画を練り上げ、他者に発信することを重視しています。その過程で新たな気づきや学びが生まれると確信していますし、生徒たちが自分の将来を考えるきっかけになればと考えています。」と実施に向けて、現在プログラムの詰めを行っている吉村先生は話します。

企業戦略体験プロジェクトの流れ

回数 テーマ(予定)
1 ・オリエンテーション
・企業理解度チェックテスト
2 ・企業募集チェックシート
・自分の選ぶ企業へエントリー
3 ・インターン受け入れ先企業が決定
・チーム結成
4 ・新人研修課題に対する取り組みまとめ
・チームで初めてのプレゼンテーション(まとめ発表)
5 ・企業からのミッションを受け取る
6 ・第1回企画会議(アイデアをブレーンストーミング)
7 ・第2回企画会議(アイデアを膨らませる)
8 ・企画の方向性決定
9 ・企画の仕上げ、プランニング
10 ・完成した企画案を模造紙にまとめる
・プレゼンテーション準備
11 ・クラス内プレゼンテーション、投票
12 ・クラス代表のプレゼンテーション
・振り返り

 

大学訪問でさらに学習意欲を高める

中学でのプログラムの最後は「知の最先端に触れる大学訪問」です。中3において東京農工大学や一橋大学など、東京多摩地区にある国公立大学へ実際に訪問し、大学の先生の研究について話を聞いたり、研究室や図書館を見学するなど、大学での学びや生活に直接触れる機会を用意しています。それによって生徒たちは大学への憧れを抱き、日々の学習に対する意欲を高めています。
今回新たに始まる「キミが主役プロジェクト」は「学ぶとは何か」「働くとは何か」「大学とは何か」という3つの構成になっていますが、まず最初に学ぶことの意味を考え、社会に出て働くことを体験し、将来社会に出て働く自分自身の将来像をイメージすることで、どう学び、どう成長していくべきなのか、自分で考えるようになります。その結果、将来像と大学で学ぶことが繋がり、学力向上の必要性を生徒自身が強く認識するのです。「希望の大学に入って学ぶためには、大学受験突破は必要不可欠であり、学校としても生徒たちの希望進路実現のために全力で応援したいと思っています。」と吉村先生は最後に力強く語ってくださいました。中高一貫生が卒業するのはまだ先ですが、今後の成長がとても楽しみです。

初めての大学訪問では、キャンパスはもちろん、研究室や図書館など、大学のスケールの大きさに生徒たちは目を輝かせていました!

「学ぶとは何か」をテーマに中1で行う日本文化職業体験プロジェクトでは地元の畳屋さんでいぐさのコースター作りに挑戦しました!

2月2日入試は 「特待生選抜試験

■2014年度入試要項

日  程 第1回 特待生
選抜試験
第2回
2/1(土) 2/1(土) 2/2(日) 2/3(月)
午前 午後 午後 午後
募集定員
(80名)
30名 35名 特待生
30名
10名
集合時間 9:00 15:00 15:00 15:00
試験科目 4科(国語・算数・社理)
試験時間
配点
国語50分(100点) 算数50分(100点) 社理(計50分 社会50点・理科50点)

 

【特待生選抜試験について】

Point 1

正規合格者全員が特待生です!

この入試では成績上位者を特待生とし入学金・授業料を免除します(入学後は1年毎の見直しあり)。試験問題の難易度は他日程と同レベルを想定しています。

※合格目安は穎明館、南多摩中等教育学校受験者レベルを想定

Point 2

一般生としてスライド合格あり!
特待生として合格しなかった受験生の内、得点上位者を一般生としてスライド合格させます。 

※詳しくは2014年度生徒募集要項をご覧下さい。

八王子学園八王子中学校
[学校HP]http://www.hachioji.ed.jp/junr/
〒193-0931 東京都八王子市台町4-35-1
☎ 042-623-3461
最寄駅/JR中央線「西八王子駅」から徒歩5分。