私学探検隊

ネイティブの専任教員によるグローバル人材教育に注目!

授業では会話だけでなく、文化も紹介しています。僕らのエンジョイイングリッシュを体験し、外国人と臆することなく話せる子、海外に目を向けて道を切り拓く子を育てたいと思っています。今年の中1はすごい。恥ずかしがらない。プレゼンテーションでも、アイコンタクトやジェスチャーを交えて、堂々と英語を話しています。

右がお話を伺ったイギリス出身のフィリップ・チャンドラー先生(愛称:フィル)。左はアメリカ出身のトーマス・カンパーニャ先生(愛称:トミー)、2人とも、アクティビティを通して英語を磨く「英語部」の顧問としても活躍している。

先生「How do you say practice in Japanese?」生徒「練習」先生「Oh! Red shoes!」生徒「No! 練習」そんなジョークで生徒を引き込むチャンドラー先生。

ネイティブスピーカーを専任教員にした理由とは?

多摩大学目黒では、イギリス人とアメリカ人のネイティブスピーカーが、週1回、英会話の授業を行っています。2人でクラスを分担するため、少人数で密にコミュニケーションがとれる上に、彼らはクラブ活動や学校行事にも関わる専任教員です。日常的に生徒と接しているため、生徒のほうから「ハ~イ、フィル」と声をかけてくるフレンドリーな関係を築いています。
ネイティブスピーカーが専任教員として関わる効果を、入試広報部長の井上卓三先生はこう話します。
「2人が日常的に、ジョークを交えて楽しくコミュニケーションをすることで、外国人と接することや、英語を話すことへの抵抗感が少なくなったように思います。英語を学ぶことへのモチベーションも高まっていると思います」

めざすはグローバルスタンダード。生徒の意欲を引き出す授業に期待。

「私たちがめざしているのは、グローバルスタンダードに臆することなく、自ら人生を切り拓ける人材の育成なんですね。国を背負って学ぶ振興諸国の人たちに負けじと渡り合うには、英語力を身につけさせるとともに、生徒の成長意欲を引き出さなければなりません。両者を上手に実践してくれるのが、フィルとトミーなんです」(井上先生)
同校では、中3のオーストラリア修学旅行で約2週間のホームステイを体験します。「1人1家庭なのでホームシックがつきものなのですが、バイタリティーのある生徒は言葉や表情を駆使して、自らファミリーの中に飛び込んでいきます。外国人とのコミュニケーションには、机上で鍛えた英語力以上に、伝えたいという気持ちが必要ですが、今後はその壁を難なく越えてくれると期待しています」

意思が伝わればOK。それが21世紀型イングリッシュだ。

トーマス先生の授業で教わった「favour」が、チャンドラー先生の授業では「favor」となる。生徒が「ブッブー。ourだよ」と指摘すると先生は「It is オバマ English. This is ベッカム English.」と説明。わかりやすい!

同校の英会話の授業では、2学期の途中で先生が交替するため、生徒は1年の間にイギリス英語とアメリカ英語の両方を学びます。
「同じ英語でもイントネーションやスペルに多少の違いがあることを理解すると、オーストラリアで触れる英語が多少学んでいた英語と違っても、それを受け止められます。(どんな状況に置かれてもひるまず)相手が言いたいことを理解してコミュニケーションがとれればOK。グローバルイングリッシュこそ、21世紀型のイングリッシュだと思います」(チャンドラー先生)
ネイティブ教員による模擬授業が、11月23日(祝)にあざみ野セミナーハウスで行われます(要予約)。英語がわからなくても大丈夫。子どもたちの意欲をどう引き出すのか、体験してみてはいかがでしょうか。

多摩大学目黒中学校
[学校HP]http://www.tmh.ac.jp/
〒153-0064 東京都目黒区下目黒4-10-24
☎ 03-3714-2661
最寄駅/JR・東急目黒線・メトロ南北線・都営三田線「目黒駅」徒歩12分またはバス「元競馬場」徒歩1分。スクールバス:東急東横線・メトロ日比谷線「中目黒駅」からあり。