私学探検隊

この夏、ラグビーユース日本代表として活躍。「久我山に入って人生が変わった!成長できた!」

佐藤航大さん(高2)
サッカー少年だったが、中学入学を機にラグビーを始め、中3の夏に全国制覇を果たした(副主将)。高校でも入部早々にレギュラー入り。この夏、7人制ラグビーのユース日本代表(U-17)に選ばれ活躍した。ポジションはフルバック。今年、STクラスから私大理系クラスに移ったが、STクラス並みの勉強量を保つことを自分に課して文武両道を貫いている。

8月14日~20日、中国・南京で行われた7人制ラグビー「第2回アジアユースゲームズ」に、ユース日本代表(U-17)として佐藤航大さんが出場し、銅メダルを獲得しました。ラグビーを始めたのは同校に入学してから。久我山に入学して「人生が変わった」という佐藤さんに、学校生活について伺いました。

中学受験の先に、新たな挑戦が待っていた!

サッカー部か陸上部に入るつもりでしたが、久我山はラグビーが強いと聞いていたので、興味本位で練習に参加すると雰囲気がよかったんですよね。体(12歳で172cmの長身)も生かせるし、楕円形のボールを投げたり、蹴ったり、持って走ったり。ラグビーの動作はシンプルなので、全力でできるところに楽しさを感じました。
中学時代はSTクラスに在籍。勉強への意識が高く、課題がたくさん出てもみんな難なくこなすので、「自分もやらなければ!」とスイッチが入りました。中1の中間試験に向けて猛勉強。好成績を取ったことで、それをキープしたいという気持ちがその後の原動力になりました。

生徒会活動にも参加。充実感が「力」になった!

最初は男子だけのクラスが新鮮で「楽しくやれればいい」と思っていましたが、中2の後半あたりから、段々「なにかが足りない!」と感じ始めて…(笑)。女子部とともに活動する生徒会活動に参加。ラグビー部の練習が本格化する中、文化祭の運営にも携わり、日々の課題をこなすだけで精一杯の時期もありましたが、新たな活動に楽しく参加できたことで、ラグビーも勉強も踏ん張ることができ、自信がつきました。
僕らの代は人数が多い上に個性が強かったので、チームとしてまとまるまでに苦労も多かったのですが、最後の全国大会で優勝できたので、すべてよしだと思っています。

名門チームで、ラガーマンとして開花。

中学監督の土屋先生が高校のコーチでもあるので、高校で花園(全国大会)を目指すという気持ちは自然と育っていました。中学と高校では背負うものが違うし、練習の厳しさも違います。伝統の重みは想像以上でしたが、それでも挑戦したいと思うのは、土屋先生がラグビーの楽しさ、仲間とともに頑張ることの素晴らしさを教えてくださったからだと思います。高1でレギュラー入りしても先輩方が快く受け入れてくださり、最初から遠慮しないで本気でプレーできました。

ラグビーを始めて5年目。世界への扉が開いた!

大舞台でも緊張しないタイプ。184cmの長身、俊足、センスを武器に全力でプレーし、銅メダルを獲得に貢献した。「英語は得意科目ではありませんが、意外と通じて嬉しかったです。将来に向けてしっかり勉強したいです」

そして、この夏、7人制ラグビーのユース日本代表(U-17)に選ばれ、アジアユースゲームズに出場。(日本ラグビーの象徴である)桜のジャージーを着て、海外の国々と戦うとは思ってもみなかったので、たくさんの驚きや発見がありました。例えば、人との関わり方です。短期間で一つのチームを作るために、「ファミリー」をスローガンになんでも言い合うこと、協力し合うことが求められました。実は人見知りなのですが、自分の意見や忠告を聞いてもらえたことで、意見をもつこと、発言することの大切さを実感し、今後はもっと積極的に、自分の意見をぶつけていこうと思いました。プレー面では、香港、タイに負けたのでまだまだ力不足ではありますが、自身のスピードや、感覚的な動きは通用するところもあったので自信になりました。
来年、同じ時期にユースオリンピックがあります。選ばれれば、世界を相手に戦うことになるので、今はそれを楽しみに力をつけていきたいと思っています。こんなに大きな目標をもって高校生活を送れるのも、文武両道を実践している久我山に入学したから。切磋琢磨する仲間と、熱く指導してくださる先生との出会い、勉強も部活動も生徒会活動も思いのままに挑戦できる環境に感謝しています。

国学院大学久我山中学校
[学校HP]http://www.kugayama-h.ed.jp/
〒168-0082 杉並区久我山1-9-1
☎ 03-3334-1151
最寄駅/京王井の頭線「久我山駅」より徒歩10分。