ニュージーランドでホームステイを体験し、姉妹校で生きた英語と現地の文化を学ぶ12日間
中3全員が参加する3年間の英語学習の集大成
実践学園中学校では、毎年8月下旬から9月上旬にかけての12日間、中学3年生全員を対象に、ニュージーランドの姉妹校、マルボロ・ボーイズ・カレッジ、ガールズ・カレッジへの修学研修旅行を実施しています。
「この研修旅行は、中学3年間で培ってきた英語の集大成です」と語るのは、同校グローバル教育部ディレクターの牧島勇二先生。「中学入学当初から英会話の授業はもちろん、ホームステイ先での生活マナーなどを少しずつ学びます。中3の5月には、福島県のブリティッシュヒルズで1泊2日の英語研修を実施。入念な準備を行った上で出発します」(牧島先生)
現地では、男子校、女子校にそれぞれ通い、同じ学校の生徒宅に1~2名ずつがホームステイ。学校では、ESOL(留学生向けの英語の授業)はもちろん、家庭科で現地の料理を教わったり、マオリ族の文化を学んだり、体育では現地の生徒とスポーツ交流をするなど、さまざまな活動をします。さらに、小学校を訪問し、折り紙やソーラン節など、日本の文化を紹介し、子どもたちと交流するプログラムも行います。最初はホームシックにかかる生徒も、後半にはすっかり慣れて、帰国の日には別れを惜しむことがほとんどです。
そして、この研修旅行で語学研修や留学に興味を持った生徒には、高校進学後にさらなるチャンスがあります。
「希望者を対象に、カナダ、オーストラリアなどへの約2週間の語学研修やニュージーランド姉妹校への中期(約3か月)、長期(1年間)留学があります。さらにアメリカ長期(1年間)留学プログラムを立ち上げ、本人の希望に応じた留学・語学研修制度の充実をはかっています」(牧島先生)
教員も生徒とともに研修 姉妹校から生徒の受け入れも
同校で初めてニュージーランド研修旅行を実施したのは、1998年。その後、2001年にマルボロ・ボーイズ・カレッジ、ガールズ・カレッジと姉妹校提携を結びました。そして、昨年3月、改めて、調印書を交わしました。これに伴い、教員研修も実施。高校生対象の中期留学引率も兼ねて教員研修に参加した英語科の松本朋之先生は、「現地でESOLや、数学、生物などの授業を見学しました。日本以上に手を挙げて発言する自発性を重視する授業形式であることを実感しましたね。また、ミュージカル鑑賞やキャンプに参加したり、現地の生徒に日本語を教えるなど、貴重な体験をしました。教員も生徒とともに学ぶことができたと思います」と語ります。
来年1月には、ニュージーランドの姉妹校から男女2名ずつの留学生と引率教員1名が実践学園に滞在する予定で、相互に交流をはかることで、教員も生徒もお互いに理解を深めていくことができそうです。
実践学園中学校
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