私学探検隊

自らの目標を設定し、“憧れ”を“現実”に!

身近なモデルに憧れ夢を見つける

建学の精神の現代化に取り組む松田由紀子校長。

12歳から18歳までの6年間は、子どもから大人へと成長していく大切な時期。そこで誰と出会い、何を経験したかによって、その先の生き方が大きく変わっていきます。横浜富士見丘学園では、中高の6年間で多くの出会いと経験をし、自分の夢を見つけて欲しいと考えています。
「女子教育の良いところは、身近にロールモデルとなる人がたくさんいることです」
そう話すのは、自らも女子校出身で2004年から6年間、母校である実践女子学園で、創立の精神の現代化に努め、進路実績を飛躍させた松田由紀子新校長です。松田先生が校長に就任して8カ月。横浜富士見丘学園は今、大きな改革を迎えています。
その取り組みのひとつとして来年4月からスタートするのが、4年生をチューター役とする1年生への英語学習です。1年生にとって4年生は、身近な憧れの存在です。その先輩に個別指導をしてもらえるというのは、中高一貫の女子校ならではの特権ではないでしょうか。この制度は、1年生の学力向上のためだけにあるのではなく、教える役の4年生に自信や責任感を持たせるという目的もあります。
また、同校では、「全ての成長は、自分を好きになり、自分を信じることから始まる」という考えのもと、女子の特性を生かした探求学習やキャリア教育が必要と考え、新たなプログラムを設定することにしました。
1年生の探求学習では、家族にインタビューをし、これまでの自分を振り返り、自分史を作成。自分が家族に愛され育ったことを知り、自尊心を高めます。2年生では家族を知り、両親に対する尊敬を深め、3・4年生では、キャリア教育の中で、さまざまな職業を持つ大人たちに出会い、これからの女性の生き方を考えていきます。こうして、自分から家族、社会へと世界を広げ、その中で自分が将来目指す道を見つけていきます。

目標に向かった努力の結果が進学実績に

「女子は、自分の目標が決まれば、自分から学ぶようになります」(松田校長)
1年生~3年生までの中学生期に自己を見つめ、学園生活や学校外でのキャリア教育、海外研修などさまざまな経験をした生徒たちは、後期のスタート地点にあたる4年生頃から自分の目指す道を見つけ、それに向かって頑張る努力をします。
その強い意志は、2013年卒業生の進学実績にも表れました。東京工業大学を筆頭に、早稲田大学、上智大学、東京理科大学など上位校に多数合格。183名の卒業生が延べ370大学の合格を手に入れました。探求学習やキャリア教育の取り組みが深まる中、今後はさらなる進学実績が期待できそうです。
「入学時は必ずしも高い学力がなければいけないというわけではありません。大切なのは、6年間で何を経験するかです。当校は、生徒一人ひとりの夢を導く場所でありたいと思っています」(松田校長)

2013年卒業生の主な進学実績
東京工業大学 1名
早稲田大学 2名
上智大学 4名
東京理科大学 3名
明治大学 3名
青山学院大学 4名
立教大学 3名
中央大学 8名
法政大学 1名
学習院大学 2名
日本女子大学 2名

※その他多数合格

横浜富士見丘学園中等教育学校
[学校HP]http://www.fujimigaoka.ed.jp/
〒241-8502 神奈川県横浜市旭区中沢1-24-1
☎ 045-367-4380
最寄駅/相鉄本線「二俣川駅」徒歩12分。