私学探検隊

「文字を見ればノートの持ち主がわかる」って本当?わからない子をつくらない、英語科の熱血指導に注目です

一人ひとりに目を向けて、きめ細かい指導を実践する川端先生。

前号では、イギリス人とアメリカ人のネイティブ教員による、英会話の授業をフォーカス。彼らが専任教員として学校生活全般にかかわることで、生徒の成長意欲を引き出し、同校が目指すグローバル人材の育成に貢献していることをレポートしました。
生徒が恥ずかしがらずに、英語を話す授業を確立する一方で、日本人の教員による英語の基礎力強化にも力を入れて3年。手応えを感じられるようになり、「現在の中学生が大学入試に挑む頃には成果が出るはず」と、期待が高まっています。

「聞く」「話す」だけじゃない。「読み」「書き」もしっかり伸ばす。

「学校の指導だけで、大学受験はもちろん、社会に出ても困らない英語力が身につくよう指導していますので、安心して預けていただきたいですね」と語るのは、英語科主任で、中学生の指導に定評のある川端先生です。
「文字を見ればノートの持ち主がわかる」というほど、一人ひとりの生徒と向き合い、できるまで指導し続ける、粘り強さが身上。
「きちんと取り組めば伸びることを生徒に伝えながら、中1の最初にノートのとり方、教材の使い方、家庭学習の仕方などを教えています。素直な生徒が多いので、やりがいがあります」

わからない生徒をつくらない。それが中学英語の目標。

中学英語の目標は、わからない生徒をつくらないことです。そのため、補習を先延ばしにしません。朝の単語テスト(2週で7回実施)で合格点に満たない生徒がいれば、その日の放課後に行います。単元ごとの確認テストも同様で、そのつど間違えたところを説明し、理解させています。
提出物のチェックも細かく丁寧。「集めるたびに、間違えているところ、つまずいているところに下線を引き、付箋を貼って、メッセージを書き込みます。再提出、減点など、提出物に押すスタンプの種類も豊富で、戻ってきた状態を見れば、どの程度できたかがわかるようにしています」
かわいい付箋を探す、授業中に発言したらシールをあげて、平常点に反映させるといった、生徒のモチベーションを高めるための工夫も欠かさないため、頑張る生徒が増えてきました。

英語への興味・関心は、確実にふくらんでいる

独自の英単語到達度検定で、1級(高校入試での難関校出題レベル)に合格する生徒もいます。留学制度が整うと、1年間のニュージーランド留学希望者が予想を上回るなど、英語への興味・関心は確実にふくらんでいて、「これから入学される皆さんには、充実した英語教育を提供できると確信しています」
英語教育を中心に、国際社会でものおじしない、人材の育成に力を入れている同校の6年間に期待してください。

学習支援センターは20時まで開室。自立への6年間が待っている!

学校で面倒を見るという姿勢は、英語科に限りません。学校全体に広がっていて、チューターが自学をサポートする支援センターも20時(高校生は21時)まで利用可能。クラブ活動に取り組む生徒が、活動後に立ち寄り、宿題や予復習を済ませて帰宅するなど、学習習慣の定着に一役かっています。

川端真理子先生
英語科主任。学力増進検討委員。さらにダンス部の顧問も務めている。現在、中1を担当。きめ細かい対応は生徒だけでなく、保護者にも及び、わが子の学習への理解度を把握するためのアナウンスを欠かさないため、絶大な信頼を得ている。

多摩大学目黒中学校
[学校HP]http://www.tmh.ac.jp/
〒153-0064 東京都目黒区下目黒4-10-24
☎ 03-3714-2661
最寄駅/JR・東急目黒線・メトロ南北線・都営三田線「目黒駅」徒歩12分またはバス「元競馬場」徒歩1分。
スクールバス:東急東横線・メトロ日比谷線「中目黒駅」からあり。