中学・高校・大学が連携し、興味・関心で生徒の未来を広げる6年間
“これから”を生きる生徒に必要な力「理数教育」「英語教育」
「本校では、昨今の世界情勢を鑑みて、理数教育と英語教育に注力しています」。そう語るのは、東海大相模の教頭補佐・遠藤實先生です。理数教育では、理数への興味・関心とともに思考力・判断力・表現力を、一方の英語教育では、国際人として必要になる“使える英語”の獲得を目的としています。今回は理数教育に焦点を当てて取材しました。
2泊3日の大学生活 中高大連携の「理科体験実験」
理数教育の中高大連携プログラムの1つに「中高生のための体験授業と交流会」があります。大学の施設を利用し、夏休みの2泊3日で行うこのプログラムには、全国にある東海大学の付属中高14校から、中学2年生~高校1年生の生徒が参加します。希望制にも関わらず、近年では70名を超える生徒が参加する人気プログラムです。
物理と化学の実験が各3種類用意され、生徒は1つずつ参加し、実験後にはグループごとにまとめの発表を行います。教鞭は東海大学の教授がとるため、直接指導を受けられる貴重な機会です。実験内容も、水素ガスを使用した燃料電池作りや、解熱鎮痛剤として有名なアスピリンの合成など本格的なものばかりです。
しかし、このプログラムにはもうひとつの魅力があります。「実験ももちろんですが、全国の付属校の生徒と密に関わることができる機会でもあります。ですので、当日の実験のグループは、学校・学年をあえてシャッフルした編成にしています。“人との輪”を作ることも目的のひとつなのです」(遠藤先生)
実験を通して興味・関心を高めるとともに、コミュニケーションについても学ぶことができる。また、東海大学に在学する理工系学生との交流会もあるため、大学生を身近に感じ、自分の進路を考えるきっかけにもなる。参加した生徒たちからは、充実した3日間に「また参加したい!」と声が挙がるのも納得できます。
この他にも、全生徒を対象に、東海大学の教授による“出前授業”も行われています。これは付属校の中でも、地の利を活かした東海大相模だけの独自プログラムです。
同校では、大学のスケールメリットを最大限に活用し、体験することから、理数の楽しさ・面白さを存分に伝える教育を実践しています。“理数が嫌いな生徒も好きになる”秘訣が同校の理数教育にはあります。ぜひ一度、ひと味違う“付属校”を見学しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
東海大学付属相模高等学校中等部
[学校HP]http://www.sagami.tokai.ed.jp/
〒252-0395 神奈川県相模原市南区相南3-33-1
☎ 042-742-1251
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