文部科学省がスーパーグローバルハイスクールに指定
iPad-miniも使い新たな取り組みが始動!
新たな国際化時代に向け、文部科学省は全国56の高校をスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定し、かねてよりライフデザイン教育「28プロジェクト」を実践していた品川女子学院もその1校として指定を受けました。品川女子学院の研究テーマは「起業マインドを持つ女性リーダーを育成すること」で、「自ら社会の問題を発見し、多様な人を巻き込んで、問題解決に一歩を踏み出す人」を育てることを目標に活動が展開されます。そして、高校2年生全員にiPad-miniが配布され、その活用が始まりました。
アメリカからCEOを招いてのイベント
5月26日には学内イベント「品女×Evernote新しい授業で起業マインドを養う」を開催し、アメリカより来日したEvernote CEOのフィル・リービン氏が高校2年生に向けて特別講演を実施しました。また品川女子学院からは「Evernote Business」の導入を発表しました。Evernoteはファイル保存・共有のアプリです。クラス内の連絡事項や授業内容を補助する資料、授業解説動画を共有し、教員や生徒の知識やノウハウを共有財産として集約していくことができます。タブレット端末とEvernoteというツールの組み合わせにより新たな学習スタイルの出現が期待されます。
品川女子学院からの提案
品川女子学院の先生による「課題を発見し解決する能力」を養う模擬授業では、生徒から情報共有や学習への活用について、たくさんのアイデアが挙がりました。いくつかのアイデアにはリービン氏も感心したようで、イベントの最中に開発チームへとメールで検討を指示していました。活用事例の報告では「学校運営に新しい連携や視点を生み出せるツールになると期待している。生徒だけでなく教員間での知識の伝達や技術の共有など、さまざまな場面で役立て、学校全体の指導力向上にも、積極的に活用していきたい」と意欲を見せました。
Evernote CEO
リービン氏が生徒に送った3つの教訓
リービン氏の講演では、高校生を対象に自身の学生時代のエピソードを紹介しながら、起業しビジネスを生み出すための3つの教訓を披露しました。
自分自身より優れた能力をもった人間がいる厳しい環境で、自分を高め続けること。自分よりも優れた技術や知識を持った人に追いつこうと挑戦し続けると、自身の成長に繋がる。自分よりも面白かったり賢かったり優れたりした人たちが周りにいることで、自分自身も向上しようという気持ちになれる。
友人、知人を大切にすること。会社の共同設立者には、学生や会社員時代から付き合いがある人が多く、こうした仲間を大切にすることが重要。「大きなことにチャレンジする時は一緒にやっていける仲間が大切だ。生涯にわたる友人を大切にしてほしい」
Evernote誕生は自分自身が欲しいと思える製品、満足できる製品を作ろうとした。「自分自身のために何かを作り出す、自分の大好きなことに挑戦することが大切だ」
―― 生徒の感想 ――
「資料のデータ化やスケジュール管理などをメインにEvernoteを使っていた。今日の話を踏まえて、もっと活用していきたい」
「社内の話が印象的だった。優れたスタッフに囲まれた環境で仕事をこなしていると聞いて、自分もストイックに勉強に励みたいと感じた」
品川女子学院中等部・高等部
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