ボーダレス化社会を迎える中で10年後、20年後を見据えた人材を育成
新校長・黒畑勝男先生就任に伴い、グローバル人材育成をより強化
この4月から、関東学院六浦中学校・高等学校の新校長に黒畑勝男先生が就任されました。黒畑先生は、同校が従来から力を入れている国際教育や、「生きる力」を身につけるための教育をより一層強化していきたいという方針です。具体的には、どのような取り組みを行っていくのか、お話を伺いました。
「ここ数年のアジア各国の発展はめざましいものがあります。社会インフラや物流も「均質」で「共通」になってきています。また、日本語を勉強して、日系企業に就職するアジアの学生も増えています。つまり、国境を感じないボーダレス化社会が到来しているのです。中学に入学する生徒たちは10年後には大学を卒業し、社会人になりますから、10年後、さらには20年後の社会を見据えた学びをしていかなければなりません」(黒畑先生)
そのためにも、中高生の早い時期から国際情勢を知り、さまざまな体験をしておくことが必要だと黒畑先生は言います。同校では、語学教育はもちろん、世界各国の背景を知り、学ぶ力を身につけるためのグローバル人材育成プログラムを展開します。「保護者も含め、アジア諸国にも目を向けてほしい。そのため、アジア情勢に詳しい企業アドバイザーによる講演会なども行います。進路の選択肢として、これまでの米・豪に加え、マレーシアや台湾などアジア諸国への大学進学も視野に入れていきたいと考えています」(黒畑先生)
机上の学習にとどまらず、興味や関心の幅を広げる活動も
グローバルな人材としての素養を身につけるためには、さまざまな方向から幅広い視野を養っていくことも必要になります。
「学びを一層深めていくために、何のために勉強するのかを考える機会を与えてあげることも大切です。たとえば、本校で、中学1・2年生を中心に、隣接する関東学院大学で行っている理科実験教室もそのひとつ。理工学部や建築・環境学部に生徒たちが出向き、大学の研究室ならではの実験を体験します。この活動は、理系科目に関心を持つきっかけになることはもちろんですが、中学生のうちから大学と身近に接して、大学に進学する意味を考える上でも役立っています」(黒畑先生)
このほか、中学3年生を対象にした「総合的な学習の時間」も、物事を多角的に見ることのできる人間形成につながっています。たとえば、「福祉・ボランティア」の講座では、地域の視覚障がいを持つ方に講師として来校していただき、介助の方法や障がい者の現状について話していただいたこともありました。
同校のこのような活動は、生徒たちが視野を広げ、机上の学習にとどまらない「生きる力」を身につけることに役立っています。
関東学院六浦中学校
[学校HP]http://www.kgm.ed.jp/
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☎ 045-781-2525
最寄駅/京急本線 逗子線・金沢シーサイドライン「金沢八景駅」徒歩15分または京急バス「関東学院正門」。