私学探検隊

定評ある英語教育。そのスタートは、入学前3日間の「英語事前準備学習」にあり!

受け身ではない学ぶ姿勢を育む

英語でクッキング!イースターも近かったことから、鳥の巣と卵を模したアメリカのお菓子「バーズ・ネスト」に挑戦

どのグループも目を見張るものがあったというスキット(『3匹の子豚』)は、今年初めて行ったプログラム。先生方もスキットに手応えを感じたとか

聖和学院の教育テーマである「WISE(ワイズ)」。これは、「World」「Identity」「Sensible」「Education」、それぞれの頭文字を合わせた言葉で、その意味は、「世界を知り、自分を見つめながら、理解力と分別を兼ね備えた、真の聡明さをもつ女性を育てる」というものです。
この言葉どおり、同校の卒業生には、海外の企業に就職するなど英語を生かした仕事に就き、活躍する方が大勢います。また、英語が好きな生徒が多いのも特徴です。さらに、日本英語検定協会の指標で、高校中級程度とみなす英検準2級を中3までに取得することが目標とされる同校。その取得率は67・7%(20
13年度)と、英語教育には定評があります。
そんな同校の英語学習の入り口となるのが、入学前の3月に3日間行われる「英語事前準備学習」です。これはネイティブの先生と朝9時から午後3時まで過ごし、生の英語に触れながら、英語での自己紹介や歌、料理や寸劇、鎌倉散策など、さまざまなプログラムを体験するものです。英語科の高倉敦子先生は、「ほとんどの生徒は、英語に触れるのは初めてです。しかし、楽しみながら英語に触れ、さらに、ネイティブの先生や、お手伝いをしてくれる中2、中3の先輩の姿を見て、『自分もあんなふうにしゃべりたい!』と思い、4月から始まる英語の学習へのモチベーションをアップさせるのです」と、言います。
広報の山口翼先生は、「ほとんど初めて話した英語が『通じた』ということに喜びを感じます。これがないと、4月からの英語の授業も受け身になってしまいます。しかし、『英語事前準備学習』を体験することで、“楽しみながら英語を学ぼう”という意欲が出て、良いスタートが切れるのです」と教えてくれました。
中1のみなさんに、印象に残っているプログラムについて聞いてみました。すると、6名一組のグループごとに分かれて行ったスキット(寸劇)『3匹の子豚』という返事が多数。その理由について、「グループごとに身振り手振りなど表現が違っていて、勉強になりましたし、とてもおもしろかったです」(中1)とのこと。

中1の英語ではノート作りも指導

ガルート先生は生徒一人ひとりの名前を覚えていて、教室内を回り、次々と指名。イラストに描かれている動物が何か、英語で答えさせていた

「英語事前準備学習」を経て、4月から本格的な英語の授業がスタートします。中1の英語の授業は週8時間、うち2時間はネイティブの先生による会話、あとの6時間は日本人の先生による文法や演習などの授業を実施しています。
「中1では、夏休み前まで『予習ノート』『単語帳』でノートの書き方も指導しています。『予習ノート』ではピリオドやカンマの打ち方を、『単語帳』では発音記号も記入するよう教えています。また、ネイティブの授業では、とにかく大きな声で正確に発音することを目指しています」(高倉先生)
ネイティブのガルート先生による授業を見学させていただきました。先生の発音は、はっきりしていて、とてもていねいな印象。「ガルート先生の授業は楽しいです」(中1)という言葉にもうなずけます。
「最終的には、英語を使って自分の言葉でしゃべれるようになってほしいと願っています。中1はそのための準備段階なのです」(高倉先生)

聖和学院中学校高等学校
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