私学探検隊

創立50周年を機に、教育システムを改革し、次の50年に向けた進化を目指します

グローバル社会に適応できるしなやかさを持つ人を育てる

一貫教育推進部長を務める岡田直哉先生

今年創立50周年を迎えた桐蔭学園は、男女別学の中学校・高等学校と、完全中高一貫の中等教育学校(男子)を有し、緑豊かな自然の中、充実した学習環境が整えられています。開校以来、進学校として輝かしい実績を残してきた同校が50周年を機に、さらなる進化を遂げようとしています。どんなところが今までの桐蔭とは変わるのでしょうか? 一貫教育推進部長の岡田直哉先生にお話を伺いました。
「過去の50年に積み上げてきたものを基盤とし、次の50年を見据えた人材を育成したいと考えています。社会がグローバル化する中で、ただ大学に進学することを目的とするのではなく、その先の社会に出た時に通用する力を身につけることが重要になります」(岡田先生)
同校には、「鋼のような逞しさ」のある人を育てたいという教育方針がありますが、これからはそれに加え、さまざまな文化の人々と渡り合い、折り合いをつけてひとつの物事を作り上げていけるような「しなやかさ」を身につけた人になってほしいと岡田先生は話します。
「しなやかさとは、自ら考え、判断し、行動できることを指します。そこで、建学の精神に『自然を愛し、平和を愛する国際人たれ。』という文言が加わりました」(岡田先生)

サイエンスやグローバルを学ぶスペシャルプログラムを導入

建学の精神に新しく加わった「自然」「平和」「国際人」という3つのキーワードを実践するための動きとして、授業時間外に「サイエンス」「グローバル」をテーマとしたスペシャルプログラムも始まります。「中3以上の希望者を対象に、放課後を利用して課題研究や実験、プレゼンテーション、ディスカッションなどの活動を行い、高2の終わり頃までに終了する形を取りたいと考えています。サイエンスプログラムでは、夏休みにサイエンスキャンプを実施したり、グローバルプログラムでは模擬国連のような場でプレゼンテーションできるような力をつけさせたいですね」(岡田先生)

来年度から午後入試がスタート 受験科目は英語選択も可能に

自然の多い環境と充実した設備で学べる校舎

広々としたグラウンドや体育館があり、文武両道も実現できる

そして、来年度からは、中学入試にも大きな変化が。「2月2日に午後入試を新設。この枠に限定し、国語・算数・英語の3科目から2科目を選択して受験(中等教育学校と女子部の理数コースはうち1科目は必ず算数を選択)する形となります。そして、それ以外の日程は国・算・社・理の4科入試のみとなります。また、来年度入学者から中高一貫生は、一部の選択授業を除き、高校からの外部進学者と分かれて学ぶ体制になります。これは大学入試を見据え、より一貫性を強化したいという方針によるものです」(岡田先生)
50周年を機に、さらなる発展を目指す桐蔭学園。中高6年間で大きな成長を遂げ、逞しく、しなやかに社会で活躍する卒業生が巣立っていくことが期待できそうです。

 

桐蔭学園中学校・桐蔭学園中等教育学校
[学校HP]http://toin.ac.jp/
〒225-8502 神奈川県横浜市青葉区鉄町1614
☎ 045-971-1411
最寄駅/東急田園都市線・市営地下鉄BL「あざみ野駅」、小田急小田原線 多摩線「新百合ヶ丘駅」からバス「もみの木台」徒歩10分。東急線「市が尾駅」「青葉台駅」からバス「桐蔭学園前」ほか。