アジアを基軸に日本を世界に発信

駒込中学では、オセアニアを含めた、アジア・太平洋地域での教育を強化しています。「日本はアジアの一員です。まずは近隣諸国を理解し、尊重しなければ国際化はありえません」と国際部長の久保昌央先生は言います。修学旅行先のシンガポールでも、現地の学生と自由行動をともにするなど、互いの理解を深めます。
また、希望者には海外でのセミナーや、留学制度（高1・2）があります。生きた英語を学ぶとともに、海外で生活することは改めて日本について考えるきっかけになることも。「日本がどんな国かをきちんと理解して、世界に羽ばたいていってほしい」と久保先生。

中学の英語スピーチコンテストは全員が参加。 「将来の夢」など、自分の思いを発信する

日系人も多く住むハワイでは“盆ダンス”に参加するなど、現地の人と積極的に交流。歴史や文化を学ぶ機会にもなる

ハワイでのサマーセミナー、オーストラリア・ニュージーランドへは中期、長期留学も

昨年度は43名が留学。思春期の時期に海外に行くことに、大きな意味がある

中1から参加できる夏休みのハワイセミナーは、ハワイ大学の協力によってキャンパス内のドミトリー（学生寮）に宿泊。ハワイ大学大学院生による英会話の語学レッスンを受けたり、街に出て英語で買い物をしたりと、現地の人とコミュニケーションを図ります。それぞれの生徒の実力に合ったクラスで学ぶことができるため、語学に自信のない中1の生徒も楽しく参加できます。
さらに実践の場として、高1・2にはオーストラリアやニュージーランドへの留学制度が用意されています。中期は3カ月、長期は1年間。ホームステイ先の家族の一員として異文化を体験し、学校では現地の生徒と一緒に授業を受けます。
留学中の単位は同校での単位として認められるので、帰国後は同学年での進級・卒業が可能です。

「留学先でコレを学びたい」に学校が応えてくれる

他教科を英語で学ぶ「イマージョン講座」 （高1）
「数学」「理科」「社会」「音楽」などの授業を英語で受ける。留学準備のために始まったが、留学しない生徒からも人気の講座に

生徒たちが留学先で学びたい内容は「ピアノ」「ダンス」「写真」「ホスピタリティ」「観光学」「チャイルドケア」と、じつにさまざま。そんな一人ひとりの希望を叶えるため、先生方は現地スタッフと密に連携を取りながら、希望に沿った学校を1校1校絞り込んでいきます。地域の安全性も考慮しながらの大変な作業ですが、「英語を学ぶだけでなく、自分が興味のあることを学んで次のステップにつなげてほしい」と久保先生。
ほかの国を知るだけでなく、海外で生活して改めて母国・日本に関心をもち、日本の文化や法律を日本の大学で学びたいと、進路を決める生徒もいます。「知らなかった日本を知ることで、生徒の可能性は広がっていきます」（久保先生）

駒込中学校
［学校HP］http://www.komagome.ed.jp/
〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25
☎ 03-3828-4141
最寄駅／メトロ南北線「本駒込駅」徒歩5分。メトロ千代田線「千駄木駅」・都営三田線「白山駅」徒歩7分。JRなど「池袋駅」「巣鴨駅」「駒込駅」・JR「田端駅」ほかからバスあり。