リベラルアーツ&サイエンス(LA&S)! 独自のカリキュラムで真の国際人を目指す
今年度から中学にもLA&Sクラスが新設
「豊かな人間味のある人材の育成」を教育理念とし、「グローバル社会に対応できる教養ある人材の育成」を教育目標とする実践学園中学校。そんな同校の志向を具現化したのが「リベラルアーツ&サイエンス(LA&S)コース」です。
「LA&Sコース」は2018年に高校でスタートし、今年からは中学でも「LA&Sクラス」として新設され、1クラス10名以下という少人数制や「英語で学ぶ」授業の多用など独自のプログラムを展開。中学にも同様のクラスができたことで、さらにバージョンアップした「LA&Sコース」。今回は「LA&Sクラス」と、高校での北米留学、シンガポール国立大学の学生との共同プログラムについて紹介していきます。
国語以外の主要教科の授業はオールイングリッシュ!
2022年度より新設された「中高一貫LA&Sクラス」は、独自の教育プログラムで6年間をかけてグローバルな視野と理解を広げ、真のグローバルリーダーを育成していきます。その教育方針は4つ。
まず大きな特徴は国語以外の主要教科の授業を英語で行います(バイリンガル育成)。中学段階で英語の運用力を養い、高校では言語にとらわれることなく、学びたいテーマについて学び、理解できるようにします。
2つめはグローバルな視点を広げるためのプログラム(グローバル教育)。中1・中2では浅草や鎌倉への校外学習のほか、京都・奈良への研修旅行とオセアニア研修を実施。中3からはイノベーション教育として地域創生プロジェクトに参加。さらに、海外大学とのオンライン授業やカナダ研修、アジア研修など活動も海外へと広げていきます。
3つめは日本の教育機関では初の試みとなる「CQ(異文化適応力)の養成」。CQの分野での第一人者となる早稲田大学名誉教授・藤井正嗣氏(同校グローバル教育顧問)の監修のもと、CQファシリテーターの資格をもつ先生が指導。様々な価値観や文化について学んでいきます。
また、同クラスは1クラス=10名以下と少人数クラス編成。担任をネイティブ、サブに日本人、さらにアシスタントとしてネイティブの各先生が入るというシステムを構築。手厚い指導を行い、中2で英検2級、高1で英検準1級取得を目指します。
入試広報部長の倉田誠治先生は、1期生となる中1の生徒について、「元気で積極的な生徒が多いですね。また、様々なバックグラウンドをもっているのでクラスの人数は少ないですが“多様性”を感じます」と教えてくれました。また、すでに将来は「海外の大学に行きたい」「海外で働きたい」と明確な目標をもつ生徒もいるようです。
半年間の留学で精神的にも大きく成長
高校のLA&Sコースでは高1の3学期から高2の1学期の半年間、北米に短期留学します。全員が一人ひとり異なる学校に通い、ホームステイも1家庭に一人という環境の中、英語とともに国際感覚を学びます。留学を終えたばかりの3名の生徒に話を伺いました。
――留学後の変化はありましたか?
A・Sくん 自分の意見をはっきり言えるようになりました。カナダの学校の授業はグループワークに力を入れていて、自分の意見も大事だけれど、相手の意見に耳を傾けることも重要だということを学んだおかげです。
S・Fさん カナダ人は外国人をめずらしがったりチヤホヤしたりすることはありません。だから、自分から話しかけなければ友達もできない。私は積極的に話しかけるよう心がけました。その結果、自然と友達ができたことがうれしかったです。
R・Fくん 最初はなかなか英語が話せなかったのですが、次第に話せるようになり、友達もできました。留学中は周りに日本のクラスメイトがいない環境だったのが良かったかもしれません。
S・Fさん AくんもRくんも二人とも日本にいた時より英語がうまくなっているし、何よりも積極的になっていてびっくりしました!
――ところで、LA&Sコースを選んだ理由について教えてください。
R・Fくん 留学できる学校を探していて、自宅からも近かったのでこの学校を選びました。
A・Sくん 「英語で学ぶ」「少人数制」「コース全員が留学できる」「単位はそのままで留学できる」「ネイティブの先生が多い」という点に魅力を感じました。
S・Fさん 私は将来、海外の大学に進学志望なので選びました。
――ありがとうございました。
シンガポール国立大学の学生に指導を受けながら商品開発に挑む
10月25日から27日の3日間行われたのが、高2生とシンガポール国立大学(2022QSアジア大学ランキング1位)の学生をオンラインで結んだメンタリングプログラム「マーケティング・プロジェクト」です。これはマーケティングを専攻するシンガポール国立大学の学生たちがメンターとなりレクチャー、それを受けて生徒たちが3つのグループに分かれ商品開発をし、プレゼンをするといったものでした。
10名の生徒は3つのグループに分かれて課題に取り組み、商品開発に挑みます。最終日にはそれぞれのグループが「電車の遅延対策」「学校の購買」「服の活用法」を提案したアプリを英語でプレゼン。プレゼンにはオンラインでは大学生が、会場からはLA&Sコースの高1と高3の生徒やネイティブの先生が参加、耳を傾けていました。
プレゼンの後は質疑応答があり、こちらももちろん英語で行われ、最後に大学生から1位の発表とともに講評がありました。1位に輝いたのは購買アプリを開発したグループ。1位に選ばれた大きな理由が「具体的に商品開発をしたのが良かった」というものでした。じつは1位を獲得したグループは、先に登場した北米留学について話してくれた3名。1位を告げられた瞬間、みなさん手を挙げ、ガッツポーズをしていました。
生徒による英語でのプレゼン。みなさんは高校に入学してから本格的に英語を学び始めました。そんなみなさんが半年間の留学で得た積極性と国際感覚を発揮し、英語で課題解決に挑み、商品開発するまでに成長。今後の取り組みが楽しみなLA&Sコースです。
今後も自分らしく活躍するための根幹になることでしょう。
担任の先生に聞いたLA&Sの生徒
高2のLA&Sコースの担任である大関友里恵先生(国語科)。高1から1年半、担任をしていているので生徒の信頼も厚い。
「クラスが11名と少人数なので、生徒一人ひとりの顔を見ながら指導できるのがうれしいです。カナダ留学に行く前は、生徒間のコミュニケーションも遠慮があったように見られました。また、英語を話すのにも自信がなさそうでしたね。しかし、留学後はすべてにおいて積極的になったように感じます。また、客観的な視点をもてるようにもなりました。今回のプレゼンも自分の言葉で伝えようとしている姿が見られて成長を感じました」(大関先生)
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
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