校内でサンゴを飼育。夏休みには沖縄県の伊江島で移植活動、琉球大学などでの研修も実施。サンゴを通して環境問題などをテーマに研究、発表も行っています。
首都圏のキャンパス内で本物のサンゴを飼育し、研究
広大なキャンパス内に充実した設備を有する玉川学園には中学部、高等部のそれぞれにサンゴ研究部があります。学園内の実験室にサンゴの水槽を設置して、実際にサンゴや魚などの飼育を行い、サンゴを通した研究・発表につなげているサンゴ研究部。今回は鬼頭佑成君、和田ひなたさん(ともに中2)、顧問の市川信先生にお話を伺いました。
サンゴに興味を持ったきっかけは家で熱帯魚を飼っていたためという鬼頭君。現在はサンゴの縄張り争いが起きる原因などをテーマに研究に取り組んでいると話してくれました。一方、和田さんは環境問題に関心があり、ニュースなどを見てサンゴが地球の環境を守っていることや温暖化がサンゴの成長に影響することを知り、少しでも環境保全のために貢献したいという思いから入部したと話します。研究テーマは水槽のフラグ(土台)の色を変えることによる成長への影響について。研究テーマは毎年、年度末にスライドなどにまとめて発表を行っています。
沖縄での実地研修は将来の進路も考えるきっかけに
鬼頭君と和田さんは中1の夏休みに沖縄での3泊4日の研修旅行にも参加しました。和田さんは伊江島で実際に海に潜ってサンゴの養殖を行い、潜ってみないとわからない海の美しさやそこにいる魚などの生物を目の当たりにしたことが感動的だったそうです。伊江島では現地の漁協や中学校の生徒たちと連携し、玉川学園の生徒たちが移植したサンゴの様子を知らせてくれるのだとか。一方、鬼頭君は琉球大学の施設でサンゴについて学んだことや、大学の研究施設を見学したことが印象に残ったと話します。将来は海洋学部のある大学に進学することも視野に入れており、進路についてイメージするきっかけにもなったようです。
「本校ではサンゴ研究部以外にも自由研究という授業があり、そこでサンゴの研究を選択している生徒たちもいます。大学と連携した活動は、沖縄研修以外でもお茶の水女子大学の研究室を見学させていただくなど、年に何度か実施しています」と市川先生。今後は北海道大学が主催する「海の宝アカデミックコンテスト」(海の宝をテーマに実験、研究の発表などを行う)にも応募するなど、多彩な活動を積極的に行っていく予定だそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
玉川学園中学部
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