私学探検隊

文武不岐をモットーに、自ら考え、自ら行動する高校生との合同練習で良い刺激を受けつつ、都大会を目指し技術を磨きチームワークを高める

先輩の姿がロールモデルに

部員数は中学3年生18名、中学2年生22名。入部時は多くが初心者ですが、先生や先輩がバレーボールの楽しさを練習に取り入れつつ指導してくれるため、3年後には見違えるほど上達するそうです。

文武不岐(ぶんぶふき)を目標とする本郷中学校のバレーボール部。文武不岐とは、『文(勉強)』と『武(部活)』は分かれるものではなく(不岐)、一体であり、相乗効果があるという意味。部活動を通して、人間形成に加え、将来への道をより確実なものにして欲しいという思いが込められています。

中学のバレーボール部の活動は月・水・金の週3回。自主性を重んじる同校らしく部員の中で役割を決め、生徒中心で活動を進めています。練習内容も部員が考えているそうで、「その都度、チームの様子や状態を見て、弱点を補強し、1点1点確実に得点できるようメニューを考えています。特に後輩には、『そこは気をつけた方がいいよ』など、その場で声をかけるようにしています」と、練習コーディネーターも兼任するキャプテンのO.T.さんは話します。また、「後輩より長くバレーボール部に所属しているので、自分が手伝えるところは積極的に動くようにしています」と、副キャプテンのY.Y.さん。このような先輩の姿勢が後輩へと受け継がれ、「自分に何ができるのか」「今、必要なことは何か」など、自発的に考え行動する本郷生へと成長していくのです。

悔しい経験から学び
試行錯誤しながら勝ち取った優勝

「高校生との交流が多いので、テクニックの向上はもちろん、人間関係も学ぶところが多い」とY.Y.さんが話すように、月・金曜日は高校生と合同練習を実施。両日とも高校生の練習メニューに合わせて行うため、練習量、求められる技術ともに高くなります。そのため「先輩に追いつけるように」と、部員たちの気持ちも自然と引き締まります。夏には中高合同の合宿も実施しており、チームワークを高める良い機会になっています。

「本郷の生徒は、いろいろな知識や趣味をもっているので話していて楽しいです」とキャプテンのO.T.さん(中学3年)。「文武両道の学校だから、スポーツに励んだり、興味を深めることができます」と副キャプテンのY.Y.さん(中学3年)。

うまく力を発揮できなかったり、コロナ禍で大会自体が中止になったりと、ここ数年は何度も悔しい思いをしてきたそうですが、今年2月に開催された10支部大会で見事優勝。ふたりとも「やってきたことの成果が出て嬉しい」と笑顔で話します。その喜びや達成感を胸に、次の目標となる都大会出場を目指し、練習にもさらに熱が入っていくことでしょう。

顧問の宇佐美豪士先生

 生徒はほぼ初心者なので、まずは競技として楽しむことができるよう意識しています。「楽しい」という思いは「うまくなりたい」という気持ちに繋がり、練習にも身が入っていきます。さらに練習してうまくなれば、もっと楽しくなる。この繰り返しを続けながら、6年間バレーボールに励む生徒の姿を見ると、私も嬉しく思います。
 今は簡単に情報が手に入るせいか、子どもたちは何かをはじめる前に「無理」「無駄」と決めてしまう傾向があると感じています。しかし、チャレンジすることで、新しい世界が見え、できることも増えていきます。部活がそのきっかけになるよう、私もサポートしていきます。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

本郷中学校 
[学校HP]https://www.hongo.ed.jp/
〒170‐0003 東京都豊島区駒込4‐11‐1 Tel.03‐3917‐1456
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