共学一期生が5年(高校2年)生に ここまでの学校生活の歩みを振り返る
じっくり丁寧に時間をかけて
着実に成長してきた4年間
桐蔭学園中等教育学校は、男女共学化して今年で5年目。共学一期生は5年生(高2)になりました。今回は入学時からこの学年に関わってきた教頭の橋本雄介先生と、5年生の門田悠希君、鈴木満由さんにお話を伺いました。「本校では独自のカリキュラムを用いた完全6年一貫教育に取り組んでおり、生徒の発達段階に合わせた『6年間のロードマップ』を掲げています。このロードマップでは6年間を2学年ずつ3つの段階に分けています。1・2年生を基礎学力養成期、3・4年生を展開期、5・6年生を発展期と位置付けており、共学一期生はいよいよ発展期に入りました。ロードマップはゆっくり、じっくり生徒の成長を見守り、サポートしていく形で作られていますが、その通り、ゆっくり成長し、伸びていることを実感しています」と橋本先生。「入学当初はスロースターターだった学年ですが、現在では例えば、外部から招いた講師による特別授業で論文を読みこなすなど連続性のない授業でも臨機応変に対応できるようになりましたし、模試の成績も見違えるほど良くなってきました」(橋本先生)
日々の学校生活の中に
進路を考えるきっかけが
大学生の姉も同校の卒業生という門田君。実際に入学してみて、「アクティブラーニング型の授業は生徒同士でコミュニケーションをとる機会が多く、自分の価値観が広がりました」と話します。また、学校から紹介される大学と連携した講座などに参加し、自身の引き出しを増やしています。進路については「父がテレビの液晶画面を作る仕事をしているので、理工学部に興味を持っています」と話してくれました。一方の鈴木さんは広大なキャンパスや文化祭などの行事が充実していることなどに惹かれて同校を受験。「入学してみると周りの友達も優しくて協調性があり、コロナ禍で行事が減ってしまった時期も日々の生活を楽しく過ごすことができました」と話します。「昨年から大学受験を意識するようになり、放課後に友達と勉強したり、図書館などで自習して、他の高校生も頑張る姿を見て刺激され、だんだん成績も伸びてきました。進路はまだ理系ということしか決めていませんが、自分自身が納得して決めた道に進みたいと考えています」(鈴木さん)。
「学びに向かう力」から
「知識・技能」までを総合的に
同校では学力を氷山にたとえ、水面上に出ている「見える学力」(知識・技能)のみならず、その下の「見えにくい学力」「見えない学力」を包括的に捉え、総合的に伸ばしていこうという方針です。「二人の話からもまさに見えない学力(学びに向かう力・人間性等)、見えにくい学力(思考力・判断力・表現力等)からスタートして、成長している姿を改めて実感しています」と橋本先生。「受験は試練だけれどそれを乗り越え、よりよい集団になってほしい。最終的には『こういうふうに社会に関わりたいからこの学部で学んできます』という明確な目標を持って、巣立っていってほしいと願っています」(橋本先生)
6年間のロードマップでは1・2年生は「出会う」、3・4年生は「深める」、5・6年生は「飛び立つ」時期としていますが、共学一期生が最後の2年間で一層力を蓄えて“飛び立つ”ことが期待できそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
桐蔭学園中等教育学校
[学校HP]https://toin.ac.jp/ses/
〒225-8502 神奈川県横浜市青葉区鉄町1614 Tel.045-971-1411
最寄駅/東急田園都市線「市が尾駅」「青葉台駅」からバス「桐蔭学園前」。
小田急線「柿生駅」からバス「桐蔭学園」。横浜市営地下鉄線・東急田園都市線「あざみ野駅」・小田急線「新百合ヶ丘駅」からバス「もみの木台」。