私学探検隊

日米2つの卒業証書が取得できるDDP 国際交流・多言語教育センターの取り組み

多言語・多文化に触れることが
当たり前の学校に

 森村学園中等部・高等部では、現在、「イノベーションマインドプロジェクト」を推進しています。実業家であった創立者・森村市左衛門の思いを受け継ぎ、「挑戦、活躍、貢献」を軸に行動する生徒の育成を目指しています。このプロジェクトは生徒の学力を支える「アカデミックマインド」、社会と向き合いながら次世代の学びと探究を深める「テクノロジーマインド」、世界を自らのフィールドとして活躍する土壌をつくる「グローバルマインド」の3つのマインドが柱となっています。今回は「グローバルマインド」に関連して4年前に誕生した「国際交流・多言語教育センター」が取り組んでいる「USデュアルディプロマプログラム(US Dual Diploma Program)」(以下、DDP)を中心に、センター長の松本浩欣先生(英語科)にお話を伺いました。

森村学園高等部卒業と同時に
アメリカの名門進学校も修了

「国際交流・多言語文化教育センターを立ち上げたきっかけは、コロナ禍で海外研修などが次々に中止となり、日常の学校生活の中で多文化が存在することが身近で当たり前の環境にしなければならないと感じたことでした」と松本先生。その中の取り組みのひとつであるDDPは日本にいながらにして森村学園高等部と米国ロードアイランド州名門進学校の2つの卒業証書が手にできるプログラムです。「希望者は中3~高1からスタートし、2年間のプログラムを受講します。今年3月に本校のDDP第一期生として高1~高3の6名が修了式を終えました。そのうち卒業生の2名は今年9月からアメリカとチェコの大学に進学する予定です」(松本先生)
 DDPの授業はオンラインで行われ、土曜日のライブ授業では、重要ポイントの解説や質疑応答、ディスカッションなどをリアルタイムで行います。また、週1回、自由参加のラーニングコーチによる補習授業もあります。履修科目はメディアとコミュニケーション、幾何学、英文学と英語表現など多彩で幅広い分野を英語で学ぶことができます。ここで履修した6単位と森村学園で履修した18単位が認定され、日米の高校卒業資格が取得できます。卒業後は全米トップ5%の37大学への推薦入学が可能。それ以外の海外大学に挑戦することもできます。ここで培われた英語力や国際的視野は国内のハイレベル大学に進学を希望する場合も役立ちます。「本校には運動部とDDPを両立している生徒もいて、時間の使い方を考え、集中できるようになったと話しています。わからないところはDDPのチューターだけでなく、本校の教員にも相談できます。決して楽な道ではありませんが、乗り越えて達成感を味わった生徒の顔は自信に満ちあふれています」(松本先生)

オンラインで授業を受けるDDP受講生

第一期生のDDP修了式

世界中の国や地域を
知るための取り組みも

 国際交流・多言語教育センターでは、日常に多文化が存在する空間を作りたいという思いから、「多文化月間」を実施。月ごとに世界のある国や地域を割り当て、国旗を飾り、図書館での特集コーナーや文化講座を実施したり、カフェテリアの特別メニューとしてその地域の料理を提供したりしています。また、「放課後多言語・多文化講座」ではスペイン語やフランス語などの外国語や、東南アジア文化、国際教養などの講座も開講。「今後はエルサルバドルの生徒たちとオンラインでつながったり、コスタリカから留学生を迎えているので、スペイン語に触れる機会を増やすことも企画中です。校内で生徒たちが世界を身近に感じるきっかけを作っていきたいですね」と松本先生。海外研修も復活し、積み重ねてきたことを発揮する機会が増えそうです。

 

プログラム修了後のメリット
1 全米トップ5%の37大学への推薦入学
 (TOEFL/IELTS/SAT/ACT/Foundation Course免除)
  ※一定の条件あり
2 英語圏の大学への進学
3 アメリカ大学給付型奨学金の受給資格の取得
4 スーパーグローバル大学・国内ハイレベル大学への実力養成
 (日米両国の成績表・卓越したPortfolioで総合型選抜対策)
5 「帰国子女入試枠」を設ける国内大学への進学


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

森村学園中等部
[学校HP]https://www.morimura.ac.jp/jsh/
〒226-0026 神奈川県横浜市緑区長津田町2695 Tel. 045-984-2505
最寄駅/東急田園都市線「つくし野駅」徒歩5分。JR横浜線・東急田園都市線「長津田駅」徒歩13分。

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