探究活動の方法を身につけ、未来に生かす
探究方法を
フォーマット化
大宮開成が開校以来力を入れているのが、課題解決を通して芽生える社会貢献への意欲を目標とした「プレゼンテーション教育」です。
中高一貫部各学年の教員から成る「探究開発チーム」の責任者である鈴木真也先生(担当は化学)に、プレゼンテーション教育のベースとなる「探究」についてお話を伺いました。
「探究の指導は5年前までクラスごとに担任が行っていました。しかし、数学の教員が専門外の歴史について指導するなどの問題もありました」
そこで、学校全体として指導できるようにと組織されたのが「探究開発チーム」です。
「まず大きなテーマとしてはSDGsに関連させたものにしました。さらに学年ごとにテーマを決め、情報や資料の集め方や分析方法や結果と考察など、探究活動の『型』を作りました」
学年ごとのテーマとしては「身近な環境」(中1)から「日本」(中2)、「世界」(中3)へと視野を広げ、高校生になると「自由学術研究」として自分が興味関心を持ったテーマで探究することに。
一方、『型』を統一化したことにより、先生も指導しやすく、生徒も学びやすくなりました。
指導をする際心がけていることを鈴木先生に聞くと、「生徒には、まず探究の流れを学んでほしいと思います。答えのない問題に対してどう取り組むのか。その取り組み方で視野が広がるように指導しています」と答えてくれました。
実際、「視野が広がった」「多角的なものの見方ができるようになり、それが強みになり、今後も役立つものと確信している」と言う生徒や卒業生もいます。
探究を通して
飛び立つ生徒たち
探究の一つの到達点としては、毎年2月に行われる『開成文化週間』があります。
「開成文化週間では中1から高1まで各学年の代表者がプレゼンをします。発表がうまい生徒、スライド作りが得意な生徒などがいて、後輩が先輩のプレゼンを見て、『次回は頑張ろう』という励みになっています」
昨年度、高1の最優秀発表賞を受賞したのが「地域コミュニティから考える~持続可能な街づくり」というテーマで発表したAさん。
「Aさんは地域のワークショップに参加したり、実際に市長や教育長と対談したり、最終的には地域活性化のためにハロウィンパーティーを自ら企画し、実行しました。その行動力に驚かされましたが、独自の活動に積極的に取り組んでいて素晴らしいプレゼンでした」
また昨年は当時高1だったBさんが探究の経験を生かし、自らグローバルユース国連大使に立候補。大使として国内や海外での研修を通じ、世界が抱える問題について海外の学生と課題解決のため意見交換をするなどの活動を行いました。
最後に鈴木先生は受験生に「知的好奇心のある子にとっては最適な学校です」とメッセージをくださいました。
説明会では、在校生が実際にプレゼンをする場もあるようです。大宮開成が誇るプレゼンを見に説明会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
大宮開成中学校
[学校HP]https://www.omiyakaisei.jp/
〒330-8567 埼玉県さいたま市大宮区堀の内町1-615 Tel.048-641-7161
最寄駅/JRなど「大宮駅」徒歩25分。「大宮駅」から国際興業バス7分
「天沼町」。登校日の朝にはノンストップ直行便あり。