新理事長が導く、伝統の継承と新たな進化の融合
グローバル人材に必要なのは
文化の相互理解ができる力
国際社会で活躍できる人材の育成を目指し、帰国子女を受け入れる学校として創設された啓明学園。2020年に創立80周年を迎えた同校は、今年度、新たに夏坂真澄先生を新理事長に迎えます。学校の価値観や伝統を尊重しつつ、時代の変化や教育のニーズに合わせて革新的なアプローチを取ることを目指す夏坂先生に、新理事長としての想いを伺いました。
「三井高維先生が本校を創設された1940年は、英語が禁じられていた時代でした。陸軍からの廃止命令にも屈せず学園を守り続けた三井先生の熱意を引き継いでいくことで、私たちは成長し、未来へと進んでいきたいと考えています」(夏坂先生)。
大学院在学時にヨーロッパへ留学し、前職では海外のマネジメントにも携わるなど、海外経験が豊富な夏坂先生。海外で通用する人材に必要なことは何かを熟知しています。「海外で活躍するには、英語が話せるだけでは不十分なのです。大切なのは、相手の文化や歴史を理解した上で国際交流ができるかどうか。その点で言うと、異なるバックグラウンドや文化を持つ帰国子女と日本人中学生が共に学び合う本校は、国際社会でのコミュニケーションや共生の能力を高めるのに最適な環境だと思います。『カンボジア裁縫プロジェクト』や『ラウンドスクエア』への参加、UPAA(海外協定大学推薦制度)を利用した英・米18の協定校への学内推薦など、国境を越えた交流も引き続き積極的に行っていきます」(夏坂先生)。
基礎学力をベースに
「主体的な学び」を実践
「今後、さらに力を入れていきたいのは、基礎学力を基盤とした主体的な学びです」と、夏坂先生は話します。「自主的な学びは、熱中するものに出会うきっかけになるでしょう。それを深めるためのステップとして大学を位置づけ、希望の進路を選んでほしいと思います。また、探究学習にも取り組んでいきます。今は、暗記力ではなく、思考力や探究力が求められる時代へと変わってきています。その変化の中で求められる力を育成していかなければなりません。今後、先生方のアイデアも借りながら、本校ならではのオリジナルカリキュラムを作成していきたいと考えています」(夏坂先生)。
「国際生」がフォーカスされがちな同校ですが、帰国子女3割、日本で生まれ育った生徒が7割と、ほとんどが日本人です。「帰国子女のイメージが強い本校ですが、日常的に異文化交流ができる学校として発展してきました。多くの帰国子女が抱えるダブルリミテッドの課題も、本校では、取り出しクラスや放課後講座でサポートするので問題ありません。オープンスクールにぜひ足を運んでいただき、本校の雰囲気を味わってください」と、夏坂先生は語ってくれました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
啓明学園中学校
[学校HP]https://www.keimei.ac.jp/
〒196-0002 東京都昭島市拝島町5-11-15 Tel.042-541-1003
最寄駅/JR・西武拝島線「拝島駅」、JR「立川駅」からバス「啓明学園」ほか。
スクールバス:「拝島駅」から6分、京王線「京王八王子駅」から20分、JR「八王子駅」から30分。