独自の多言語教育と2年間のDDP(ダブル・ディプロマプログラム)留学を実践!独自のグローバル教育で世界に羽ばたく
創立133年の歴史と伝統ある女子校の神田女学園。その歴史は「革新」の積み重ねでした。2024年度から高校のコースをリニューアルし、「品格ある個人」を育てる次世代教育を展開。独自のグローバル教育として掲げるDDP留学と多言語教育、キャリア形成のための進路指導について紹介しましょう。
【留学】
2年間の海外留学で
DDPを取得
多彩な留学プログラムを用意する同校では、一昨年から国際教養コース(2024年度よりグローバルコースに名称変更)にDDP(ダブル・ディプロマプログラム)を導入しています。神田女学園が提携している海外5カ国の高校で18カ月以上学ぶことにより、現地校のディプロマ(卒業または修了資格)と日本の高校卒業資格も得ることができるプログラムです。
コロナも収束しつつあり、昨年夏に3期生6名がDDP留学で海を渡りました。留学1カ月後は「どうやって友達を作っていいかわからない」と不安そうな声を出していた生徒たちが、半年もすると、「現地の友達がたくさんできて充実しています」と元気な声に。アイルランドに留学した生徒は、現地の生徒とチームを組んでビジネスプレゼン大会に出場し、見事優勝しました。「留学生というバックグラウンドを活かせたことが、大きな成功体験になったようです。留学前は進路も未知数だったのに、将来のキャリアイメージが想像できるようになっています。2年後にどのように成長した姿を見せてくれるのか、とても楽しみです」と担任の花輪紗耶先生。DDP取得で海外大学への進学もスムーズになり、国内大学の受験でも帰国生入試や総合型選抜などに有利に働きます。
留学のコースは、6カ月・1年・2年(DDP)、その他のコースは3カ月までという多彩なプログラムで、目標に合わせた留学スタイルを選ぶことができます。中長期留学では、DDP5カ国以外にオーストラリアなども選択肢に。留学経験がキャリア形成に有益であることは間違いありません。
DDP(ダブル・ディプロマ)@5Area
現在、DDP留学をしている生徒は6名(3期生)。高1の夏に出発して、高3の夏に帰国。受験資格は英検準2級以上が目安。
アメリカ:プロビデンスカントリーデイスクール
イギリス:ジャージーカレッジ
カナダ:オンタリオ州教育省が推奨するトロント市内及びオタワ周辺の学校
アイルランド:ロックウェルカレッジ
ニュージーランド:オークランドガールズ グラマースクール
【多言語】
中3で第2外国語を選択
校内にいながら国際交流
中学3年間は共通のグローバルクラスで、グローバル教育に特化したカリキュラムを組んでいます。1クラスの生徒数を25名前後に設定した少人数教育で習熟度別授業を行い、週6時間の英語の授業のほかに中1・2では英会話を含む2時間のレッスンと充実。6年前からは、中3で第2外国語(フランス語・中国語・韓国語から選択)を必修とする「トリリンガル教育」が加わりました。多言語を運用できることは、国際社会に出た時に大きなアドバンテージとなるはず。世界を視野に入れた進路選択も可能になります。
自分の考えをまとめ、相手に伝えるためには母語(日本語)の運用能力が欠かせません。そこに英語で伝える力を強化したうえで、「相手の母語」でも相互理解を深めるという独自の多言語教育です。同校にはネイティブ教員が15人おり、教員の半数以上がネイティブ&バイリンガルという環境。「アジア系の外国人留学生も多く、生徒同士、教員同士、そして生徒と教員の会話でも英語、フランス語、韓国語、中国語とさまざまな言語が聞こえてくるのが、本校の日常風景です」と、英語科の星野みのり先生。
「留学生とお互いの母語で新しい言葉を教え合い、教室のなかで自然に国際交流が生まれています」(星野先生)。学校生活がそのまま多言語空間になっているのです。
コミュニケーションツールとして身につけた英語力の集大成をアウトプットする機会が、中3のニュージーランド短期留学(希望制)。実践的な「使える英語」にブラッシュアップしていきます。
また、生徒全員が中3終了時までに英検3級を取得しています。中には2級や準1級を持っている生徒も。「生徒たちには、英検だけでなく韓国語検定や中国語検定にもチャレンジしていこうと積極的に推奨しています」(星野先生)。
【進路指導】
一人ひとりに寄り添った
進路指導でサポート
生徒一人ひとりの自己実現を目指す神田女学園。大学や学部の選択は、中高時代の大きな決断です。キャリアデザインの最初の岐路となるだけに「生徒の第一希望を否定しないことが原則」と、進路指導部長の志村穣先生。生徒の希望に寄り添いながら、「本当に進みたい進路」はどこか。最適な「自己実現」に向けたサポートを行っています。
グラフでもわかるように、「高校と大学間の信頼度に比例」する本校の指定校推薦の数は年々増えています。提携校の数も調印予定を含め56校に。今後も「進路に繋がるような高大連携の取り組みを増やしていきたい」と志村先生。今年5月には、85校の大学の入試担当者が来校してガイダンスが行われました。さまざまな学部の内容や専門性などの説明を聞くことで生徒の視野も広がり、より具体的な選択肢が生まれます。また、探究授業NCL(ニコル)プロジェクト(中1~高2)の一環で、生徒が自分の探究テーマに適した大学や施設を訪問するフィールドワークを実施しました。このような相互訪問で生徒たちの進路意識を高めていきます。「探究活動を深める機会にもなるので、訪問大学をさらに増やしていきたい」と志村先生。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
神田女学園中学校
[学校HP]https://www.kandajogakuen.ed.jp/
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