私学探検隊

多くの国の魅力や悩みを知り、解決を考える 翠陵グローバルプロジェクトで世界を幸せに!

 「考えて行動できる人」を育てる横浜翠陵。“Think&Challenge!”をモットーにし、自主性に富んだ、誠実で、実行力のある人間の育成を教育方針にしています。
「知りたい(興味)」→「わかった(理解)」→「できた(演習)」のサイクルを繰り返しながら学力を高める「学ぶことへの挑戦」、宿泊行事やキャリア教育を通した「自分への挑戦」、海外研修や留学などを通した「世界への挑戦」と、成長の仕組みがたくさん用意されています。

世界を幸せにする人に

中でも注目は「翠陵グローバルプロジェクト(SGP)」です。8年前のプロジェクト立ち上げから中心になって進めてきた石田幸路先生。

「SGPは、『世界中をハッピーにする』ことを目標にグローバルな視野で挑む翠陵オリジナルの課題解決型の総合学習プロジェクトです。生徒たちが学校を卒業し、将来国内外へと活躍の場を広げた時どのように活躍し、社会に貢献していくのか、体感しながら学べるプログラムを考えてきました」。

中1ではまずは世界を「知る」ために、SDGsランキングを元に生徒1人2~3カ国ずつの“担当国”を決め、調べます。“正しい情報”の調べ方や精査方法などから改めてきちんとした情報を「知る」ことを学びます。

発表の機会は、文化祭と学年末発表会の年2回。昨年の翠陵祭(文化祭)では、中1はお客さんにその担当国への旅行を企画プレゼンするという「Suiryo World Academic Tours(SWAT)」を開催。さらに学年末発表会では「日本を幸せにしよう」をテーマに、「担当国から日本に導入したらいいと思う制度やもの、システム」をポスター発表。どちらも保護者や先生を相手に、各自が作成したポスターの前で提案発表を行い、その国の大使さながらに堂々とプレゼンを行いました。

中2では、「デザイン、創造、イノベーション」へとさらに広がっていきます。「担当国の弱い部分や抱えている問題を調べ、解決するものを考える」というテーマで現在は翠陵祭発表に向けて取り組んでいます。

「自分で考えた解決する製品を、生徒たちはPCで3Dイラストを作成しています。本校はBYOD(自分のPC持参)で日頃からITに慣れていますので、できれば3Dプリンタを使って実際に展示してプレゼンしたいと思っています」と、石田先生。さらにSGPの進化を感じさせます。

中3では、さらに「外への発信」へと拡大。SDGsの17のゴールから1つを選びそれに関して現在世界にある問題を調べ、その具体的な解決策への提案まで約1年かけて1人ずつ取り組みます。生徒1人につき1人の先生がつく「メンター制」で、最終の卒業発表会に向けて個別で何度も相談をして提案を作り上げます。

訪れる保護者や先生たちに堂々とプレゼンテーションする生徒たち。1年かけて担当した国への思い入れも深い。

毎年の模擬国連で成長

それ以外にも、SGPでは生徒が身を持って学び自分ごとに考え、動いていけるようになるためにもアクティブラーニングがたくさん。『世界がもし100人の村だったら』を実際に生徒たちが教室内を移動したり人数に分かれてみたり、「世界一大きな授業」を体験したり。さらに「SGP Xperience」と題した翠陵模擬国連を毎年行い、中1から高2までが参加します。「中学生と高校生がペアになり、一緒に国を担当して進めることで中学生は先輩たちから多くを学びます」(石田先生)
情報処理能力、意思疎通力、リーダーシップ、論理的思考力、そして発信力も育つSGPは、考えて行動できる人を育てる翠陵らしさが現れた取り組みです。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

横浜翠陵中学校
[学校HP]https://www.suiryo.ed.jp/
〒226-0015 神奈川県横浜市緑区三保町1 Tel.045-921-0301
最寄駅/JR横浜線「十日市場駅」徒歩20分。「十日市場駅」・東急田園都市線「青葉台駅」からバス「郵便局前」徒歩3分。相鉄線「三ツ境駅」からバス「霧が丘高校前」徒歩12分ほか。

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