私学探検隊

常に進化するカラフルな教育で真理を探究し、自由を追求しながら自分の未来を切り拓く力を

今春3期生を迎え、ますます生徒たちの活気であふれる光英VERITAS中学校は、常に生徒第一で考え、生徒の学びと成長にとって最善の場であり続けるため、伝統を土台に変革を続けています。校歌の1番で歌われる「光英VERITAS今立てり」の歌詞のように、共学校となり独自の学習メソッドを確立。そして今、生徒の知的好奇心を喚起する教育で、2番の「光英VERITAS火を灯す」へと歩みを進めています。「永久に香る」と歌われる3番に向け、さらに期待が高まる同校の特徴について川並芳純校長にお話を伺いました。

東京大学理科一類に合格!難関大への進学者数が加速中


高校3年生と卒業生が今までの学びを発揮し、今年の大学入試では東京大学理科一類をはじめ、上智大学、東京理科大学、国際基督教大学など最難関国公立および難関私立大学の合格者を輩出した光英VERITAS中学校。川並芳純校長は「東京大学に合格した生徒は、お互い励まし合い高め合えるよう、友達と1日の学習内容を記録した交換日記を行っていました。それに加え、担任の先生のサポートやVAS(ヴェリタス・アフター・スクール)の活用など、生徒ひとりではなく団体戦で受験に取り組めたことを嬉しく思っています」と、にこやかに話します。

『答えを求める学び』から『問いを求める学び』へ


聖徳大学附属女子中学校から共学の光英VERITAS中学校となり3年。加速するグローバル化、AIの発達など、さらに複雑化する社会に対応できる力を育むため、「地球を守る自覚と実践力のある次世代リーダー」をコンセプトに、独自の学校づくりに尽力。ラテン語で「真理」をあらわす「VERITAS」という校名にもあるように、真理を探究し続ける学びにより、光輝く、英知に富んだ人づくりを実践しています。その中心となるのが「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」です。
「真理を探究するには、従来の『答えを求める学び』ではなく、『問いを持つ学び』が必要です。生徒の『なぜだろう』という好奇心を引き出し、学びの中で生徒自身が解明していく。そしてプロセスを振り返ることで、また新しい問いを見つける。ひとつの学びが新たな学びに繋がるおもしろさに気づくことが、真理を探究し続ける学びの扉になると考え、探究的な学びを軸とするメソッド『ヴェリタス・トルネード・ラーニング』を構築しました」。
さらに同校では、生徒が主体的に学び、独自性を伸ばせるよう、先生のスタンスも従来のティーチャー(教える)以上に、ファシリテーター(支える)としての役割を重視。教える、教わるという上下意識を解消し、「生徒の、生徒による、生徒のための学校づくり」を合言葉に、一人ひとりと対話を重ね、信頼関係を築いています。写真にもある川並校長のエンジのセーターは、生徒用の学校指定セーターです。この姿からも、「そもそも教員は学習の指南役ではない」という姿勢が伺えます。

正門から続くすずかけの径にて。この日の川並校長はネクタイも生徒と同じ学校指定でした。

五感のスキルを磨きながら自由のため思考できる人に


「毎年、新入生全クラスの教室へ行き、いろいろな話をするんですよ。今年は箸の話。『箸のように単純な道具は、正しく使わないと機能が発揮できないんですよ。正しく使える人は美しく使いましょうね』と。今年の新入生は、小学校高学年がコロナ禍でしたから、挨拶も声を出さないのが当たり前、昼食も黙食という中で過ごしてきました。人間はコミュニケーションの生き物ですから、アフターコロナとなった今、生徒にはコミュニケーションの楽しさを改めて思い出して欲しいです」。
この言葉の背景には、真理を探究するには、「相手の声を聞く耳」「科学的にものを見る目」「的確な情報を嗅ぎ取る鼻」「論理的に考える頭」「共感できる心」「相手の心に届く声」という五感に関わるスキルを磨く必要があり、それには豊かなコミュニケーションが欠かせないという思いがあります。
また、川並校長は自由を大切にしており、生徒にも自由を尊ぶ人になって欲しいと言います。
「校則という力でまとめるのではなく、自分たちが自由でいるために、生徒が考えて行動する学校を目指しています。もちろん我々も注意はしますが、生徒の気づきを見守ることも必要です。学校の中でたくさん失敗をして学び、次の行動に繋げて欲しいですね」。
このような環境だからこそ、学校への安心感と自己肯定感が生まれ、共学化から3年という短い期間にも関わらず、生徒たちがのびのびと個性を発揮し、臆することなくチャレンジするという空気ができています。

理数・サイエンス教育を強化中 好奇心を喚起する色鮮やかな学び


女子校時代から英語教育に定評があった同校。共学になってからもそのノウハウをいかし、留学や異文化体験など国内外の多様なプログラムを用意しています。この英語・グローバル教育同様の充実を図るため、現在、理数・サイエンス教育の強化を推進中です。
「昨年から科学部の生徒が企画・実施する『誰でもサイエンス』というイベントが始まりました。芽吹き始めた『理科っておもしろい』という生徒の意識をさらに盛り上げたく、強化を進めています。本校のサイエンスフロアには7つの実験室があります。ハードは整っているので、その中を充実させるため、理科教員に欲しい物のアンケートをしたんです」。
先生からはグループワークで利用できるよう複数台の3Dプリンタ、プログラミングロボットなどが出てきたそうで、中には養蜂場キットというリクエストもあったとか。
「養蜂場には笑いました。蜂が数万匹付いているらしいんです。広く生徒のためになるかというと、そうではないかもしれません。ですが、先生がおもしろがって取り組めば生徒もノッてくる。このような変わり種含めいろいろ購入したので、どんな授業になるか私も楽しみです」。
女子校から共学校となり、性差という色が増え、ヴェリタス・トルネード・ラーニングを中心に、3年目を迎えた今、学びの色もより一層増えてきました。
「生徒の個性は本当にカラフルです。その色と輝きがさらに増すよう、本校も色彩豊かな学びができる場として、さらに成長していきたいと考えています」。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。


光英VERITAS中学校
[学校HP]https://www.veritas.ed.jp/
〒270-2223 千葉県松戸市秋山600 Tel.047-392-8111
最寄駅/北総線「北国分駅」「秋山駅」徒歩10分。JRなど「松戸駅」・JR「市川駅」から京成バス20分「聖徳学園正門前」。

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