私学探検隊

企業インターンを通じて主体性や探究心を育む

中学生活の集大成「卒業論文」
執筆へのステップにしてほしい
146年の歴史を持つ二松学舎大学の伝統を引き継ぐ二松学舎柏中学校は、今年、創立12周年を迎えます。中学1年から「論語教育」と「学習支援プログラム」、「自問自答プログラム」、「進路支援プログラム」の3つを軸とする「探究学習」に力を入れる同校。今回は、「自問自答プログラム」につながるプログラム、中学3年のキャリア教育のポスターセッションを見学しました。

新井さんの班の発表。質疑応答も活発に行われた。

同プログラムでは、4月から6月の3か月間、「企業のインターン生として働こう」をテーマに、複数の企業でインターンを経験。グループごとに、企業情報や、企業の特色ある取り組みなどを模造紙にまとめ、全員の前でプレゼンテーションします。

3年担任の折笠彩加先生は、「これは、卒業論文作成のステップです。インターンを通じて学んだ企業と社会のつながりや、探究を深めるための方法、仲間と協力することの大切さなどを執筆の糧にしてほしい」と話します。「自問自答」は、同校の中学3年生が、集大成として作成する8000字程度の卒業論文。悩みぬいて完成させる卒業論文は生徒を大きく成長させ、教員や保護者も達成感を生徒と共有します。「卒業論文を高校でさらに深掘りし、大学の推薦入試を突破する生徒も増えています」(折笠先生)。
夏休みには、論文の「はじめに」、「先行研究」の執筆が課題に。いよいよ論文執筆の第一歩を踏み出しました。

インターンを振り返って

ポスターセッションの後、代表の2名にお話を聞きました。

新井那月(左)さんと堤杏菜さん(右)。共に班長を 務めた。

―それぞれの企業を選んだ理由を教えてください。

堤さん 私は、「大和ハウス工業株式会社」を選びました。父が建築関係の仕事をしているので、それに関連した企業の仕事を知りたかったからです。

新井君 普段から、両親と将来何をやりたいかをよく話していました。僕は通信分野の仕事に興味があったので、「富士通株式会社」を選びました。最先端の技術に触れられるのではないかと思いました。

卒業論文は、生徒が仮説、調査、執筆、発表を行う。8000字程度の執筆は大きなチャレンジだ。

―インターンで印象に残っていることは?

新井君 会社や仕事のしくみが少し分かった気がします。大人になったらこんな風に仕事をするのか、とイメージできて良かったです。

堤さん 建築領域だけでなく、幅広い分野の仕事をしているのだと分かりました。アンケートをとる仕事を担当したのですが、とても大変で(笑)。みんなに協力してもらってやり遂げました。

―今回のプログラムで学んだことを教えてください。

堤さん 視野が広がったので、今後の考察や探究につなげたいです。

新井君 メンバーから「班長として柱になってくれてありがとう」と言ってもらい、励みになりました。僕も協力してくれたみんなにお礼を言いたいです。 


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

二松学舎大学附属柏中学校
[学校HP]https://www.nishogakusha-kashiwa.ed.jp/
〒277-0902 千葉県柏市大井2590 Tel.04-7191-3180
最寄駅/
JR常磐線など・東武アーバンパークライン「柏駅」、東武線「新柏駅」、JR常磐線 成田線など
「我孫子駅」から15分、「北総ルート」「新鎌ヶ谷ルート」50分ほか。

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