クラス・コースの編成の改革から1年 インターナショナル&サイエンス教育で止まらない進化
今年で9年目を迎えた、新時代を生きる「世界標準」の教育を実践し続ける三田国際。
今春卒業した中学3期生は、昨年よりも少ないにもかかわらず、昨年を大きく上回る実績を残しました。国公立(19名)、早慶上理ICU(92名)、医学部医学科(13名)などを始め、海外大学の合格者も、世界ランキング100位以内も含め多く出ています。理工系などの専攻へと進学する生徒も多く、三田国際の教育の質の高さと生徒たちが6年間でしっかりと自分の道を見出している様が感じられる結果となりました。
学びは次のステージへ
大学合格実績に重きを置いているわけではない三田国際学園。さらなるステージへ進むために昨年度行った改革について、副校長の今井誠先生は次のように振り返ります。
「新しいクラス・コース編成の大きな特徴は、全クラスに帰国生を配し、サイエンス教育を充実させたことです。英語力に関係なくホームルームクラスを構成することで、多様性を尊重する姿勢が培われ、様々な背景を持つ仲間たちの価値観に刺激されて視野が広がります。活発に発言する帰国生の生徒に一般生も触発されている様子がよく見られると、教員からも話を聞いています。そして、サイエンス教育では、中学1年次に全クラスで行うサイエンスリテラシーという授業で身に付けた『科学的アプローチ』を、中2・3で行われるゼミナールの授業で実践していきます。こうした学びによって、文理や既存の枠にとらわれない思考力を育んでいきます」
インターナショナルサイエンスクラス(ISC)は、英語力に応じて3レベルで授業を展開、ネイティブスピーカーの教師が副担任につき、HRや行事も一緒に参加。少人数で興味のある講座を選んで調査・研究、論文執筆をする「基礎ゼミナール」が、このISCでも開講されます。
「三田国際のサイエンスは、文理に分けた理科の意味ではなく、すべての教科に通じる『科学的アプローチ』という教養としてのサイエンスです。情報収集、分析、仮説の構築、そしてプレゼンや執筆など様々な形への表現へとつながるサイクルは、生涯にわたる自律的な学びに不可欠なものなのです」(今井先生)
このISCは中2からさらにメディカルサイエンステクノロジークラス(MSTC)へとわかれていきSTEAM分野全般を深く掘り下げて学びます。MSTCはMST入試(算理)で合格した生徒が優先的に進みますが、ISCの生徒でも中1の時に変更を希望し、選抜基準に達すれば入ることもできます。
MSTCでは、各自でテーマを見つけて掘り下げる「基礎研究α」に取り組み、高校の「基礎研究β」へとつながっていきます。「基礎研究は、当たり前を当たり前にせず、なぜそうなるのかということを徹底的に探究していく力を養う機会になるでしょう」(今井先生)
新インタークラスでの学び
そして、これまでとは異なる、新たなインターナショナルクラス(IC)も誕生しました。帰国生や英語を自由に使いこなせる生徒のためのAcademyと、これから英語を学び始める生徒のためのImmersionの2グループに分かれ、英語以外の主要教科も段階的にAll Englishで行っていくクラスです。英語で開講される基礎ゼミ「Academic Seminar」も行われ、英語で学び、英語で探究していきます。「帰国生と一般生が組むバディシステムなど、生徒の英語力を伸ばす工夫や充実した環境を用意しています。英語ゼロベースで入学した中学2年生の生徒で、既に英検2級を持っている生徒もいます。このようにして英語力と国際感覚を身に付け、高校のDual Diploma Programへとつなげていくのです」(今井先生)
自律的な学びで社会を動かす
「生徒たちには、発想の自由人になって欲しいと常に伝えています。基礎ゼミやサイエンス思考など新しい教育に取り組んできて、6年間で生徒たちが大きく成長することがわかり、結果が出てきています。生徒たちは、自分が思ったこと、考えたことを実践することで、社会に貢献できることを三田国際の日々で実感しています。それぞれが学外で発表や活動する場を得て、評価も得てきました。ICTも英語もクリエイションのためのツール。学びや探究のその先のワクワク感を大事にすれば、子供たちはもっと自律的に学んでいくのです。その学びを三田国際はどんどん実践していきたいと思っています」(今井先生)
生徒たちの様々な活動・表彰実績
● JSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)敢闘賞(2021)、優秀賞(2021,2022)
● つくばScience Edge 英語ポスター部門 第1位(2019)、口頭発表部門 金賞(2022)
● 第39回NHK杯全国中学校放送コンテスト 東京都大会 テレビ番組部門 優勝
● 第20回田崎清忠杯 私立中学校英語レシテーション大会2022 団体賞 第3位、中学2年生 第3位、中学3年生 第1位
● 国際開発プランニングコンテスト2022 ベストチーム賞
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
三田国際学園中学校
[学校HP]https://www.mita-is.ed.jp
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