生徒のあたたかな心からうまれたボランティア「Update」
カトリックの国際的な女子修道会である「聖心侍女修道会」を母体に設立された清泉女学院中学校では、「愛」を中心に「正義・連帯」「喜び・希望」「真理」「自由」など「10の価値」を大切に、豊かな人間性を育んでいます。学校生活の中でこの普遍的な価値を培っている生徒たちは、ボランティアグループ「Update(アップデート)」を結成。コロナ禍を乗り越え、昨年より本格的に活動をスタートさせました。
誰もが気軽に実行できる
ボランティアを実現
「何か人の役に立つことをしたい」との思いから始まったアップデート。現在は設立した高校3年生が引退し、高校2年生5名、高校1年生4名で活動を行っています。その内容は、福島県産の食品販売やコンタクトレンズの空ケースのリサイクルと、メンバー内で完結するのではなく、全校生徒が気軽に参加できるしくみになっています。
「大変そう、堅苦しそうというボランティアのイメージを払拭し、ちょっとした行動が環境や誰かの役に立つ、そんな活動を目指しています」とメンバーの皆さん。「NPO法人やさい畑」と連携した学校内での食品販売では、申込書の配布、集金、購入、商品の受け渡しまで、すべて生徒たちで行っており、今年は10万円ほどの売り上げに。「集金したお金は申込書と照合しながら、何度も繰り返し確認しています。大変な作業ですが、皆さんから預かったお金、福島の応援に繋がるお金なので責任をもち管理しています」。このようなメンバーの熱意と優しい思いはやさい畑の方にも伝わり、親交が深まっています。
今後は空き缶のプルタブの回収やぬいぐるみの寄付と、より内容を充実させるとともに、活動に必要な運営費も確保していきたいと話す皆さん。あたたかな気持ちが詰まったこの活動は、アップデートを続けながら大きく広がっていくことでしょう。
高校2年生のメンバーにインタビュー
やりがいや、活動してよかったと感じることは?
平田さん コンタクトのリサイクルがどのような支援に繋がるのかなど、新しい発見があり、自分の視野が広がっていくことです。
吉﨑さん 福島の商品を「おいしそう!」と言いながら持ち帰られる姿を見ると、私も嬉しくなります。
森本さん メンバーと一緒に活動する中で、私も役に立っていると実感できることです。
古田さん 私が作成したポスターを見て、いろいろな方が商品を購入してくれ、やりがいを感じました。
青木さん 企画がうまくいった時には達成感を得られ、次も頑張ろうという気持ちがわいてきます。
活動を通じて、成長できたと感じることは?
吉﨑さん お金の計算など細かいことは一人でやりたいタイプでしたが、協力することで楽しく効率よく作業できることがわかり、協働の大切さを実感しました。
平田さん どうすればより良い活動になるのか改善策を考えるようになりました。また、人に伝える時、話し方など意識するようにもなりました。
青木さん 以前は皆の前でうまく話せませんでしたが、活動の中で経験を積むことができ、考えていることを伝えられるようになりました。
森本さん 計画的に動くことの大切さを理解し責任感が強くなったほか、エクセルも使えるようになりました。
古田さん 今までは人に頼ってしまいがちでしたが、自分から行動できるようになったと感じています。
学校の魅力は?
森本さん 全体を見ながら皆に優しくできる方ばかりです。生徒それぞれに魅力があり刺激を受けます。
平田さん アップデートのように生徒のやりたいことを肯定し、応援してくれる学校です。
吉﨑さん 皆のことを考えられる生徒が多く、イベント時には生徒自身が全力で企画を考え運営しています。
古田さん 話しかけやすい雰囲気があり、自分の個性を発揮しながら過ごすことができます。
青木さん 皆との絆が強く、一緒に成長できる学校です。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
清泉女学院中学校
[学校HP]https://www.seisen-h.ed.jp/
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