私学探検隊

グローバル社会で生き抜く力を培う男子進学校 「国際理解」の鍵は日常・非日常の異文化交流

13年連続で都内男子校ナンバー1の志願者を集めた東京都市大学付属中学校(世田谷区)は、「主体的な学び」「キャリア」「国際理解」を教育プログラムの柱に据えています。今回は、そのうちの「国際理解」について、広報担当の田中望先生にその中身をうかがいました。

帰国生も含めて多くの受験生が支持する「日常の中の異文化交流」

「本校には各学年に40名以上の帰国生が在籍しています。帰国生も一般生も同じクラスで学びますので、クラスに6~7名の帰国生がいる状況です。これは、日常の中に異文化交流がある環境と言えると思います。

帰国生は自分の考えや意見を発言することに長けていたり、英語が得意だったりするため、その姿に一般生は刺激を受けますし、日本の文化や常識、歴史科目など、帰国生が苦手とする部分は、一般生が手助けをしています。バックグラウンドの異なる帰国生と一般生では、お互いにストレスを感じることもあるかと思いますが、そのストレスを生きる力に変え、助け合いや切磋琢磨をしながら生徒たちは成長しています」(田中先生)

帰国生からの刺激を力に変え、英語の実力を伸ばした一般生が、帰国生向けの英語の取り出し授業に合流していくこともあるそうです。

現地校の日本語の授業では、先生役として力を発揮する場面もあるそう。

 

参加生徒の考えが変わる「非日常」の海外研修

また、同校には、希望制の海外研修という「非日常」の国際理解プログラムも、中学から用意されています。

「私のおすすめは、中学3年の3学期に行う『ニュージーランドターム留学』です。コロナ禍を経て再開した今年は42名が参加。ホームステイをしながら現地校に通い、英語による授業を受けて帰ってきました。元から英語が得意な生徒以外も参加していますが、現地校1校につき本校生徒は原則1名となっているため、日本人同士で固まって過ごすことはできません。初めての土地で言葉も通じず、頼れる家族も教員もいない中では、自ら行動を起こすしかありません。そうやって3か月間を過ごした生徒たちは、英語力はもとより、たくましさを得て帰ってくるように感じます。

帰国後の様子を保護者の方にお伺いすると、『これまでは自分の部屋の掃除すらしなかった息子が、率先して家事に取り組むようになった』と自立した様子を報告してくださいます。親元を離れることで、自立して生きていかなければならないことを実感するのだと感じました。学校生活においても、明るく自発的な行動が増えたように感じます」(田中先生)

ほかにも、マレーシア異文化体験プログラム(中3、希望制)や、ニュージーランド語学研修(高1・希望制)が用意されているなど、帰国生との異文化交流を日々の土台にしながら、生徒の興味関心・意欲をより強く刺激する海外研修にも参加できる環境が整っています。

同校のほかの教育の柱「主体的な学び」「キャリア」についての情報も得るべく、ぜひ説明会や学校行事に足を運んでいただきたいと思います。

柏苑祭9月30日(土)、10月1日(日)トシコー生の様子、各クラブの活動成果発表をぜひ見にいらしてください!


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東京都市大学付属中学校
[学校HP]https://www.tcu-jsh.ed.jp/
〒157-8560 東京都世田谷区成城1-13-1 Tel.03-3415-0104
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