英語力・日本語力・探究力を柱にした独自のカリキュラム

関東学院六浦では、中学校で取り組んできた探究活動「地球市民講座」や、英語力・日本語力の向上を目指す学びを高校でさらに深め、自分の人生を自分でデザインできる人に成長して欲しいと、２０２１年に特別クラス「ＧＬＥクラス」を設けました。創設３年目を迎える今年度は、高１～３の３学年が揃い、いよいよ第一期生の進路が見えてきます。同クラスの狙いについて、入試広報部長の野本幸靖先生に伺いました。

「ＧＬＥクラスは『英語力』『日本語力』『探究力』の３つを柱に、一般クラスとは別の独自のカリキュラムで学ぶクラスです。授業言語は日本語が中心ですが、一般クラスよりも英語の授業時間数が多かったり、海外留学をする際に英語力を証明するのに必要なＩＥＬＴＳを取得したり、海外とのオンラインマンツーマン英会話が授業に組み込まれていたりするため、中学修了時に英検準２級以上の合格を条件としています。また、近年大学入試で広がりつつある総合型選抜で力を発揮できるように、論理言語力や小論文の授業を設け、自分で考え、自分の言葉で表現する力を養っていきます」

さまざまな経験を通じて自分の進む道を見つける

そして、最も力を入れているのが、「アカデミック・ラボ」という探究の授業です。

日本の海を守る海上保安庁の仕事を知り、その魅力を伝えるPR動画を作成しました。

「本校では中学校でも独自の探究授業『地球市民講座』を３年間に渡って行うなど、社会とつながる学びに力を入れてきました。高校生が対象のＧＬＥクラスでは、さまざまな職業の方や企業とコラボレーションして、各業界の抱えている問題を知り、そこからどんな改善策があるかを考えることで、社会の一員であるという自覚を育みます」

例えば、関東学院大学理工学部土木・都市防災コースと連携して、防災知識や学校周辺の地形について学んだ後に生徒独自の目線で避難計画を作ってみたり、ＪＡ横浜と合同授業を行い、“横浜野菜”のブランド価値をもっと地元の人に知ってもらうにはどのように魅力を発信したらいいか考えてみたり、大田区の中小企業が抱える後継者問題を解決するために、若い世代の視点でＰＲ動画を作成したりと、さまざまな取り組みを行っています。

横浜の農家ではどんな野菜が作られているのか実際に畑を訪れ、その魅力をリサーチ。

「これからの時代は、自ら課題を見つけて、考え、発信していく力が求められています。同クラスでは自分たちで考え、自分たちで作り上げていく授業を中心に行っています。さまざまな取り組みを通じて、生徒たちに社会を学ぶ機会を与え、その中から自分の興味や関心を見つけ、“自分軸”を確立し、その先の将来へとつなげていきたいと考えています」

関東学院六浦中学校
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