論理的思考とコミュニケーション力を鍛える品女流のディベート授業
拡大したディベートの授業でさらに広い視野を育む
品川女子学院では10年以上前から国語の授業内でディベートを行っていましたが、行事や部活など生徒主体で進める品女生活で活かすために、3年前から中等部2年生の道徳・総合的な学習の時間でもディベートを学んでいます。神谷校長が初回授業を担当し、生徒たちは「論理的な話の組み立て」や「客観的に行うジャッジ」を体験しています。
例年は、1時間の導入授業の後、文化祭のテーマ決めをはじめとする総合学習・探究の場で実践的に活用していましたが、今年は導入後のステップアップ授業を新たに3時間追加しました。
初回の1時間では、「ディベートって何?」と題してディベートの定義をはじめ「説明」「判断基準に基づいたジャッジ」「立論」「情動的共感と認知的共感」の5つをワークを通じて学びました。
この日の最後のワークでは、神谷校長とクラス全員で立場を分けて「Cookie設定を全て受け入れるべきだ」と神谷校長を説得できる意見を考えました。
生徒から「受け入れることで見たいものがすぐに出てくるから楽になる」「趣味が広がる」という意見があり、それを受けて「人が楽になる仕組みは否定できないよね」「圧倒的なデータを保持している媒体からお勧めしてもらうと新しいものに出会えますね」とフィードバックがありました。
2回目は全6クラスをzoomで繋ぎ、英語ディベートの外部大会でジャッジも務めている先生が「船長さんゲーム」を執り行いました。このゲームは異なる職業の2人とジャッジをする船長さんに分かれ、無人島を脱出するために「相手ではなく、自分を船に乗せて!」と船長さんを説得します。その際に「AREA話法」を使って論理的にジャッジを説得します。
- AREA話法とは、Assertion(主張)、Reason(理由)、Example(具体例)、Assertion(主張)の順に話をすることで説得力を持つことができる話法
3回目は「船長さんゲーム」のリベンジ。根拠を示すために、必ずデータを調べて主張をしました。
4回目は準備型ディベートとして、「日本の中学校は制服を廃止すべきである」というお題で、資料等を準備し、ディベートを行いました。
生徒の振り返りからは、「感情だけで決めてはいけない。データや根拠が必要。」「反論をするためには相手の話をよく理解することが必要だと思った。」「行事の話し合いなどでも意識して使いたい。」という声が聞かれ、4回のワークを通して試行錯誤をしながらディベートの技法を着実に体得している様子が伝わってきました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
品川女子学院中等部
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