私学探検隊

“人間力”をベースにした進路指導で 難関私大など進学実績も好調

多様化する大学入試。情報発信にも注力

「聖書」「国際」「園芸」を教育の3つの柱とし、主体性・多様性・協働性に富んだ生徒を育む教育を行っている恵泉女学園。近年、進学実績も好調(※左図参照)ですが、「進路指導のベースは“人間力”にあります」と6年の学年代表(学年主任)で進路指導担当の大光慎太郎先生は言います。
「中学生ではまず様々な体験を通じ、自分の可能性や生き方を学んでいき、“人間力”を育んでいきます。そして、高校生になると大学入試に向け、より具体的な進路指導に入っていきます」 大学受験の多様化・複雑化に伴い、情報発信にも努めており、その一つに『学年通信』があります。現在の6年生(高3)が5年生(高2)の時より毎月発行していたという学年通信は2023年6月現在通算23号。共通テストや模試の結果、外部英語検定などの進学情報を発信、生徒や保護者に有益な情報を共有してきました。 さらに、6年生では進路ガイダンスが5回あり、推薦入試についてや、夏休みや秋、入試直前の過ごし方など、その時期に適したテーマで実施されます。 6月16日にフェロシップホールで行われたガイダンスを見学させていただきましたが、この日のテーマは推薦入試。進路指導部長の海野理希子先生がまず「今回の説明はこの1回だけです。聞き逃さないようにしてください」と念を押します。そして、推薦入試の意味や種類などを説明。また、「自分がどうしたいのかを考えて進路を決めてください」と力説。さらに、最後に卒業生からのメッセージも。 「本校では卒業生も協力的で、自身の体験を後輩のために伝えてくれる機会も多いですね。中でも『卒業生による進学相談会』では、50名ほどの卒業生が協力してくれ、各教室に分かれ、後輩たちの相談にのってくれます。生徒にとって身近な先輩に直接話を聞くことができ、良い刺激となっています」(大光先生)

勉強や進路について気軽に相談できる雰囲気の個別相談。放課後になると、大勢の生徒でにぎわう。

自習室で勉強に励む生徒たち。仲間と切磋琢磨して学ぶことも良い結果を生むことに。

様々な進学先に応じた手厚いサポート

個性豊かな生徒たち。その進学先もバラエティーに富んでいます。そのため、「講習の講座数も多く、たとえ希望者が2~3名と少なくても開講します。また、小論文の指導も全教員の協力のもと個別指導で行います。さらに、6年生の面談は年6回で、そのほか三者面談の機会もあります」(大光先生) 大光先生が印象深かった卒業生について教えてくれました。 「近年、恵泉では理系の志望者も多くなっています。その生徒は有名私大の理工学部に進学したのですが、塾にも予備校にも通わず本校の自習室で勉強に励んでいて、次第に勉強が楽しくなってきたそうです。そこで自分の実力より少し上の大学を受験することになり、見事合格。進学先はだいぶ悩んだようですが、チャレンジのつもりで受けた大学に行くことになりました。その生徒は本校の環境と同級生など仲間に恵まれたと振り返っています」 最後に改めて同校の進路指導についての見解を尋ねました。 「進路指導は生き方のプロセスについて生徒と共に着目すること。生徒たち自身生き方を考えるきっかけになればと思います」 しっかりとした進路指導のもと、自らの志望進路を叶えていく生徒たちが同校から羽ばたいています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

恵泉女学園中学校
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