学ぶ喜びを発見し、自分の世界を広げる グローバルな探究学習
SGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校の実績をもち、2020年よりSGHの進化系であるWWL(ワールドワイドラーニング)コンソーシアム構築支援事業の拠点校として指定されている富士見丘中学校。WWLとは、国内外の大学や企業との連携によってイノベーティブなグローバル人材を育成する取り組みです。こうしたSGH・WWLによって、21世紀を生き抜く力=グローバル・コンピテンシーを育てています。
地球規模の課題に取り組む グローバルスタディ基礎・演習
その中核となっているのが、探究学習です。中1から始める自主研究「5×2(ゴカケルニ)」(中1~高1=必修)は、月~金曜の5日間の授業で得た知識をもとに、土・日曜の2日間を使って関心のあるテーマを1年かけてとことん掘り下げます。「教科授業と好奇心が相乗効果となり、生徒たちは本来の学びの楽しさを実感していきます」と、副教頭の佐藤一成先生。 「5×2」を地球規模に進化させたのが、高1~2の「グローバルスタディ基礎・演習」です。一人で探究する「5×2」との違いはグループワークで行うこと。高1の全生徒がSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校の鹿児島・池田高校と連携した文理融合型のフィールドワーク(以下FW)や、慶應義塾大学大学院と連携した年8回のグローバルワークショップによって協働性や問題解決能力を育んでいきます。今年度のグローバルワークショップでは、「文化多様性をテーマに、デザイン思考の手法でグループのアイディアを深めています。連携する研究室に留学生が多いため、グローバルな視点を養うことに役立ちます」(佐藤先生)。探究学習の集大成となる高2では、高大連携による海外FW(台湾・グアム・マレーシア)を実施し、現地で英語プレゼンテーションも。海外FWを経た研究成果は、校外の探究発表会でも高く評価され、毎年全国レベルの大会での入賞者を出しています。
進路を決めるきっかけになった探究学習
リサーチやグループワークを積み重ねて一つの研究を作り上げる経験は、生徒たちの思考力や行動力を確実に向上させています。多様な学びの中から進路を考えるきっかけを見つけた生徒もいます。「5×2」で助産師の仕事に興味をもった生徒は慶應義塾大学看護医療学部看護学科に進学し、地震災害をテーマに台湾FWに参加した生徒は、災害看護の資格を取りたいと日本赤十字看護大学に進学しました。「探究の過程は大変ですが、生徒たちの達成感は大きい。“社会課題への関心が高まった”“視野が広がった”と言う声から、学びの喜びが自信につながっていることがわかります」と佐藤先生。教育の柱はICT教育・英語 4技能教育・探究学習
こうした探究学習の充実には、高いICTスキルと英語力が欠かせません。生徒全員が一人1台のノートパソコンを持ち、中1から「ICT授業」(週1)でスキルを高め、モラルや情報リテラシーをしっかりと身につけています。また、英語教育では4技能を意識したアクティブラーニング型の授業を通して、コミュニケーション能力を強化。その結果、中3の73%が英検準2級以上を取得し、英語プレゼンも物おじせず堂々とこなしています。
同校の教育の3つの柱であるICT教育・英語4技能教育・探究学習が、国内外の難関大学への高い合格実績を支えています。 ※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
富士見丘中学校
[学校HP]https://www.fujimigaoka.ac.jp/
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